EXOにmellow mellow!

EXOがだいすき! CBXに夢中な記事やMV・楽曲評、コンサートレポなど、ファントークを綴ったブログです。SHINeeについても少し。

シウミンの願い【CBXって何なのか?④】

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We are still dreaming of the blooming flowers that you created.

まだ夢が続いている。あなたたちが創りだした、咲き誇る花々の。

 

この記事は、以下の記事から続いています。そちらから読んでくださると嬉しいです♪

【CBXって何なのか?】

①『花の咲く夢』(「9分の1のパイ」)

②『感情の中の声』(「CBXデビューまで」「チェンの欲求」「ベッキョンの動機」)

③『あなたの瞳のなかで』(「+シウミンの理由」) 

 

 

私「無事に手に入ったわよ、『Blooming Days』のCD。2種とも」

Q「どうだった、ブックレット?」

私「満足できる品物だった。まずね、表紙の紙の質感がマットなかんじで、カジュアルだけど上品なの。日本の製品で『洗練』を出そうとすると、単におとなしいものになっちゃうんだけど、このCDは『遊び感覚』がいいかたちで残ってる」

Q「あー……韓国のプロダクトでうまくいってるデザインって、そうだよね」

私「3人ともスタイリングもすごくいい。写真だけじゃなくて、ブックレットの色使いがすばらしくきれいなのよ。ページの色使いとかも。ビビッド一辺倒ってわけじゃなくて、やわらかい色調におさえてあるんだけど、非常に美しい」

Q「私さー、あのジョンデが好き。ほら、赤いスーツ着て、なぜか裸足のやつ。オレンジ色の部屋で椅子にすわってて」

私「今回はジョンデくん、あのショットが最強だったかもねえ。ベクは……そうだ、彼、ついに耳にピアスあけたわよね?」

Q「あ、そうそう。今回、3人ともピアスが『Yes!! わかってらっさる!』ってかんじ」

私「おしゃれミンソクさんのピアスは、いつだって『正解』ですよ。ジョンデくんはたまに『ちょっとー。麻薬の売人じゃないんだからー』ってときがあるけど」

Q「カムバステージ、見た?」

私「見たわよ、見た見た!」

Q「いそがしいわ、アレ」

私「忙しい?」

Q「まず、ベッキョンのね、『俺以外、見るなよ?』(←妙なイケメンボイスを作って)アピールがすごい。『俺っしょ? 俺っしょ? ねえ、俺以外、見る必要、なくない?』」

私「笑」

Q「(作り声で)『俺っしょ? ねえ、俺以外、いらなくない? ねえ、ジョンデとか、いらなくない?』」

私「いや、ジョンデくんは必要だからね?・笑」

Q「そこに、『いやいやいやいや』って、ジョンデが割り込んでくるから。『いやいやいやいや、こちとら、ペンサ王子っスから! 爆モテっスから!』」

私「王子なうえに、爆モテときた(笑)」

Q「そこへ『はい、ここちょっと通りますよ〜』ってしうちゃんが」

私「あー(笑)」

Q「『俺っしょ?』『いやいやいやいや』『ここ、ちょっと通してくださいね〜』だもん、忙しいよー。息つくひまもない」

私「3人になっても、誰見たらいいのかwってね」

Q「でも、はっきり言って、一番の元凶は、ベッキョンだと思うね〜。あいつがつくづく、一番わるい」

 

 ——文字に起こしてしまうと、そのニュアンスが伝わりにくいでしょうが、シニカルな彼女の言説は常に反語に満ちていますので、これは「最終的には、ベッキョンが一番よかった」という意味です(苦笑)。

 

私「ベッキョンかー。あの美しい彼の手で、『ひとさし指、びしーっ!』は、ベタだけど、最強の反則技だったなあ」

Q「自分の『見せ方』を知ってる男ですよ、彼は」

私「私は見るたんびに意見が変わっちゃって、全然、決まらないの。『今回はベクが優勝…いや、ジョンデか?……ちがう、シウミンが、全部持っていってる……いや、やっぱベッキョンか?』って、毎回、見るたびに気持ちが変わっちゃうの」

Q「だけど、あれだけのダンスしながら、全員、生で歌ってるのはほんとうにすごい。よく見てると、歌うところだけ、ちゃんと歌えるように、すこし動きをゆるくしてるんだよ」

私「ああ、それは思った。緩急が少しだけつけてあるんだよね。でも、全体は強烈にぴしーっとしているしね。……シウミンは激しく動きながら歌ってるところもあるしねえ」

Q「あのひとたち、今、ほんとすごいよ。今、EXOのなかでも、すごい3人になったよ。どうしよう、うちの『朗くん』、ついていけるかな〜今週末、マニラなんだよ〜(注・Qはギョンスペンなんです)」

私「ついていけるよ。ギョンちゃんが『できない子』だったことなんて、一度もないじゃない」

Q「朗くーん!」

私「でも、アルバム全体も完成度が高かった。Qちゃんは何がよかった?」

Q「うーん、やっぱ『Thursday』か『Lazy』かなあ。初聴きのときは『Vroom Vroom』が最高でしょって思ったけど、あとから地味に『Monday Blues』もいいんだよね」

私「私も『Thursday』はいいな。あれね、よくシウミンが歌いきったと思った。だって、あの難しい曲をベクとジョンデにはさまれて歌ってるのに、(2人とくらべて)遜色ないんだもん」

Q「ていうか、しうちゃんの歌唱力、今、キてるよね? 『Girls』のときは、ところどころ(聞いてて)『ああ…』ってなるときあったけど、今回のはそれがない」

私「そうなんだよ! 『The War』あたりから、彼はほんと、いいんだなー」

 

 ——ここのところ、ミンソクさんの歌唱力がめきめきと上がっている感じがするんです。

『Universe』のタイトル曲で、「I'll search the universe」というサビのシークエンスを歌うのは彼でした。

 ベッキョンが「本域で歌ってるフレーズ」に、かぶさるようにシウミンが歌声をすべりこませてくる。そして、シウミンのあとに続くのは、これまた「本気を出してるチェン」です。

 そのパートのシウミンの声がほんとうに素晴らしくて、私は毎回毎回、「うーん、ここのシウミンさん、いいなあ……」と、「初めて聴いた」ような、新鮮な感動を感じていました。

 「本気のベッキョンとチェン」に、前後をはさまれているのに、この弟たちの歌声を制して私の心につよく訴えかけてくるのは、シウミンの歌う「I'll search the universe」というフレーズなのです。

 

 そして、「Blooming Days」のシウミンも、ほんとうにいい。

 「歌のうまさ」だけで言うなら、それはベッキョンとチェンのほうがうまいです。

 でも「うまい歌声」は、ときに「手練れている」ようにも聴こえます。——「てだれた感じ」は「洗練」へとつながる大切な要素ですが、印象から「新鮮さ」を奪うときがあります。

 でも、「うますぎない」シウミンの歌声は、新しさをたたえているのです。

 

 それは「あどけなさ」と言い換えてもいいかもしれません。彼の歌声は、ときどき「ちょっと舌たらず」な印象があるのですが、それは、お菓子みたいな独特の甘さを生み出しています。

 そして、そのシウミンの声の持ち味は、なめらかで、すべりのよいベッキョンたちの歌声のなかに、ぱらり、ぱらりと撒かれたアクセントのような働きをして、聴いている私たちをほほえませるのです。

 

Q「今回、シウミンの勝負曲は『Playdate』かなあ?」

私「そうね。でも、あれはナニゲにベクもいいのよ♡」

Q「でもシウミン用に設計されてる感じ。……ねえ、もしかして、『Playdate』大好きなんじゃない?」

私「うん。かわいくって大好き」

Q「だと思ったー。ああいう『わかりやすいファンサ曲』を好きなのはねえ、中学生の女の子、もしくはover fortyのマダムですね」

私「いいの! 『Playdate』は、20代を半ばもすぎた男が歌うには、ちょっとばかばかしいくらいのアイドル曲を、彼らがちゃんと『本気を出して』歌ってくれるところがいいのよ。甘いものは『甘いなあ♪ おいしいなあ♪』って、ありがたくいただきましょう?」

Q「『一曲だけ選べ』って言われたら、ちなみにどれ?」

私「うーん、悩むんだけどねえ……私も木曜と金曜、日曜、ああ、月曜日も捨てがたいんだけど、やっぱりタイトル曲の『Blooming Day』かな。あれは刺さるね」

Q「確かに刺さってきますね」

私「うん。これまでにもないほどの、刺さり具合よ」

Q「ていうか、あの曲はむしろ、MVが最高に刺さるんだよ! カムバステージもいいし、ダンスもいいんだけど、あのMV、EXOのこれまでのなかでも、最高の出来だったよ。あれぞK-popなんだよ。私がやってほしかったのは、あれなんだよ〜〜!!!(泣いてる)」

私「色調がいいんだよね。アルバムのブックレットにも通じるセンスなんだけど、かなり思い切りよくカラフルなのに、抑制がきいててスタイリッシュ。ところどころにアクセントが必ず散りばめてあって、何回も見ちゃう」

Q「こっちも学校はじまってク◯忙しいのに(こら! EXO-Lはそんな言葉使っちゃいけません!)、これでもかって感じでリピさせられてる」

私「ベクのショットで、ターコイズの背景に彼が立ってて、赤い布がひらひら〜って彼の顔にかかってくるところがあるじゃない。あの赤がねー、あの赤い色がねー、危険なニュアンスがあって、もう最高すぎちゃう」

Q「てか、あのショットがやばくて『PG12』がついたんだよ・笑」

私「いや、マジレスしちゃうけど、たぶん『PG12』はベクの『パチンコ攻撃』でついたんだろうね。『良い子のみんなはマネしないでね!』的な」

Q「スタイリングに関しても、3人の魅力を研究しつくしたうえでの、あのスタイリング」

私「ほんと、よくシウミンにあの千鳥格子の帽子をかぶせてくれたよー。だって考えてみ? 言うたら28歳の男よ? 普通、あの帽子をわざわざ選んでかぶせないよ」

Q「それがまた、しうちゃん似合うんだー。あの帽子がめちゃめちゃ似合っちゃうのが、しうちゃんなんだよ〜〜(再び泣く)」

 

 ——てな感じで、私たち、北海道と東京で、2時間ぐらい喋ってました(苦笑)。

 

シウミンの願い

 この2つ前の記事【CBXって何なのか?②】「感情の中の声」で、「チェンの欲求」「ベッキョンの動機」と言うタイトルの文章を書きました。

 「9分の1のパイ」では飽き足りなくなったこの二人のヴォーカリストたちが、それぞれの経緯と思惑で、「もっと歌の仕事をしたい」と希求したのが、CBXの出発点ではなかったか、という私の想像を綴ったものです。

 では、シウミンのなかにあった「思い」って、何だったんだろう?

 「3人のユニット」を決意したときには、シウミンのなかにも、「チェンの欲求」や「ベッキョンの動機」に呼応するような、何か強い意志が存在していたに違いないのです。

 それって、何だったのでしょうか。

 

      *

 

 私は、シウミンが、ファンのために「思い出」を作ってくれようとしたのだと感じています。

 

 彼が芸能界から遠ざかってしまう期間のあいだ、ファンが何度も繰り返し、彼の声を聴けるようなCDを。

 その2年間のあいだ、私たちが繰り返し見ることになるだろう、シウミンの魅力とダンスがいっぱいつまったMVを。

 そして、生のステージで、直接、29才の彼の姿を見ることができる「コンサートツアー」というチャンスを。

 そういうたくさんの「素敵な思い出」を、CDやMV、コンサートツアーという、具体的なかたちで、ファンにプレゼントしたいと——そんなふうに彼は願ってくれたのではないでしょうか。

 

 こんな言い方をしてしまうのをお許し願いたいのですが、シウミンひとりの力でCDを出したり、コンサートツアーを開催するということは、やはり「夢物語」でしょうと言わざるを得ません。

 でも、ベッキョンとチェンという、強烈な歌唱力を持った二人と彼がユニットを組むのなら、話はまったく変わってきます。

 単なる「夢物語」は、一気に具体性を持ち始め、ショウビジネスの「仕事のスケジュール」として充分に成立するようなプロジェクトになり得るのです。

  

 CBXが活動を始めた2016年の終わりから、日本デビューを果たした2017年、そして今年2018年は、シウミンにとっては、いったんステージを降りる「直前の2年間」にあたっています。

 「ユニットを組もうか」という話し合いが3人の間で持たれた時期には、そのことが、かなり逼迫した事実として、彼本人の脳裏には存在していたことでしょう。

 だから、その「直前の2年間のスケジュール」を、シウミンは、「9分の1切れのパイ」ではない、もっと特別な仕事で埋めてみたかったのではないでしょうか。

 「素敵な思い出」を、ファンに届けるために。

 これまで以上のかたちで。できるだけたくさん。

 彼の姿に接することができなくなる2年の間、その思い出を抱きしめていれば、ファンである私たちが、さびしい気持ちにならないように。

 それがシウミンの願いだったと思うのです。

 

「1週間の7つの曜日にあわせて、7つの曲を用意しました。僕たちが、毎日、エリたちと一緒にいられるように」

「恋愛の歌が多いので、エリたちのことを考えながら歌いました」

「確かに睡眠時間もあんまりないくらい忙しいけれど、エリたちのことを考えたら、頑張ることができます」

 シウミンの笑顔と一緒にさしだされた、そんな言葉たち。

 それを笑顔で告げながら、彼は決して口にはしていないけれど、「もうじき、会えなくなる時期がくること」を、シウミン自身が、誰よりも、誰よりもつよく感じているはずなのです。

 

     *

 

 韓国から届けられた(パッケージに2つの伝票がついていました。ひとつは日本語、ひとつは韓国語の送付用紙でした)、2種類の「Blooming Days」のCDが、今、私の手許にあります。

 このブログを書いている机のすぐそばに。

 2つとも、手にとってみただけで、わくわくが始まるような、とても美しいCDです。

 かちりとした紙の硬さと、同時に、あたたかな質感が私の手と指につたわってきます。

 CDをデッキにさしこみ、スイッチを入れれば、ベッキョンの、チェンの、そしてシウミンのそれぞれに魅力的な歌声で、部屋じゅうが満たされます。

 ブックレットのページを繰っていくと、3人の写真で綴られる、素敵な物語が始まるようです。

 チェンベクシ の3人でしか作り出せない、とても特別な物語が。

 

 

 ありがとう。

 チェンくん、ベッキョンくん、それからシウミンさん。

 あなたたちが咲かせてくれた、たくさんの美しい花々が、今、私の胸の中を温めてくれています。

 

(この記事は、「CBXに夢中!」24Chen28Baekhyun23Xiumin23です。)

 

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▼少し前に、「Blooming Days」について書いています。よろしければ、ぜひ!

 

 

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……すみません長くて…自分でもこんなに長い記事を書くとは思ってなかったです。おつきあいくださいまして、ありがとうございました♪

ようやくこれで、「CBXって何なのか?」が書き終わりましたので、次はお返事を書きたいです! お待たせしていてすみません。でも、とても嬉しく読ませていただいております。