EXOにmellow mellow!

EXOがだいすき! CBXに夢中な記事やMV・楽曲評、コンサートレポなど、ファントークを綴ったブログです。SHINeeについても少し。

感情の中の声【CBXって何なのか?②】

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The emotions in their voices.

The voices in their emotions.

彼らの声のなかの感情。

彼らの感情のなかの声。

 

 この記事は、【CBXって何なのか?①】「花咲く夢のなかに」から続いています。

まだお読みでない方は、そちらから読んでくださると嬉しいです。

 

0. CBXデビューまで。 

 EXOで「ユニットを組む」ってなったときに、「ベッキョンとチェン」、はわかる。

 あれだけの歌唱力を持った彼らが、「もっと歌の仕事をしたい」と思うのは、納得、だもの。

 でも、そのふたりに「+シウミン」だったのは、どうしてなんだろう?

 

 ——というところで、前回の記事は終わっていまして、この記事では「+シウミンの理由」について書く予定でした。

 

 でもその前に(すみません、無駄に焦らして・笑)、CBXがデビューするまでの彼らの足取りを、簡単におさらいしておきましょうか(♪「こ〜のまま焦らしていいかい」♪)。

 

     *

 

 ファンの前に、最初にこのユニットの構想がもたらされたのは、2016年7月29日、ソウルで開催された「 The EXO'rDIUM」のアンコンでのことです。

 「Reservoir Idols CHEN BAEK XI」というタイトルを付されて、「The One」(あのスホさんが出ているやつね)がVCRという形で公開されたのが、彼らのはじまりでした。

 (ちなみに「reservoir」っていうのは「貯水池」っていうのが元の意味なのですが、ここでは「頭脳集団」「有能者グループ」という意味で使われています。タランティーノの映画で「レザボア・ドッグズ」というのがありますよね)

 このVCRには「THUNDER BOY CHEN」「MAD ICE XIUMIN」「BLACK LIGHT BAEKHYUN」のキャプションがつけられていました。(このネーミングは、「the One」のガチャガチャな「男子のノリ」(♪)に対してなされていたんでしょうね)。

 この時点では、まだ「CBX」というユニット名はおろか、「この3人がユニットを組む」という明白な発表すらなされていなかったのです。

 8月15日、ベク出演の『麗』の予告映像内でこの3人が歌うOST『For You』が初公開されます。この曲は、 8月25日に音楽配信サイトで発売されることになりますが、この時点でも「初ユニット」デビューは公表されていません。

 彼らのデビューがSMから正式に発表されるのは、10月5日のことです。

 チェン・ベッキョン・シウミンの3人が「EXOの初ユニット」を結成し、10月末にデビューするということが「公式」になり(このときは「EXO’s First Unit」と呼ばれていた)、10月24日に「EXO-CBX」というユニット名が初めて公表されます。

 そして、2016年10月31日。——『Hey Mama!』が発売されて、CBXの3人が韓国でのデビューを果たすことになるわけです。

 

 

 「3人で何度も話し合って、自分たちで会社に話を持っていきました」というベクの言葉の、「3人で何度も話し合った内容」がどういうものだったのかについては、ファンである私たちには想像するしかありません。

 3人のうち、誰かがイニシアティブを持って話を進め、ほかの2人の同意を取りつけたのか。

 あるいは自然発生的に「この3人でやろう」「そのためにはどうしたらいいか」というふうに、議論が進んだのか。

 ほかのメンツを引き込む可能性はあったのか、なかったのか。

 この3人ではなく「違う3人」だった可能性があったのか、なかったのか。

 

 おそらく、3人それぞれに、三者三様の思惑があり、葛藤や迷いが、さまざまな深度で存在したんだろうな、とは思います。

 けれども、それらが具体的にどういったもので、どんなふうに「3人の話し合い」が「ユニット結成という決意」にまで収斂していったのかは、ファンに対してつまびらかにされてはいないですし、それが明かされることは、おそらくこれから先もないのでしょう。

 ですから、ここから先は私の勝手な想像です。

 

1. チェンの欲求

 「音楽以外に、僕をこれほど夢中にさせてくれるものがなかったから」というのが、歌手になろうと思った理由だと語っているチェンは、メンバーの中でもとりわけ、アーティスト性が高いアプローチで「EXO」という職業に向かいあっているのだと思います。

 音楽が好き、歌うことが好き、自分にはそれしかないから、といった言辞を、彼はわりとしばしば口にしますが、「歌で表現すること」「歌手であること」に対する意欲が、ほかのメンツと比べても、非常に高いひとなのだろうな、と感じています。

 そんなチェンの歌唱力に対して、回ってくる「9分の1のパイ」が、もう小さすぎるものになってしまったのではないか、という印象を、私はベクに対してよりも強く感じていました。

 というのは——実は、私は以前、彼の歌唱を「わりとこのひとは、すぐに声を張ってしまうきらいがあって」と書いたことがあるのですが、あるとき、はっと気づいたのです。「高音で声を張りあげるべき」パートは、かなりの割合でチェンに回されてきているのだと。

 誰が考えてもすぐにわかることですが、チェンのあの「高音で声をはりあげて歌う歌唱」は、彼の最大の武器であり、彼しか持っていない魅力です。だから、そのパートがチェンに回ってくるのは、非常に納得、なのですが、問題は「高音が魅力的に響く部分」がチェンに任されているということは、彼には「そのほかのパートが回ってこなくなる」ということでもあるのです。

 話をわかりやすくするために、乱暴な言い方をしてしまいますが、チェンには「9分の1のパイ」しか回ってこないところへ持ってきて、さらにそのパイがほぼ1種類しかない、という状況が生じているのです。

 これはチェンにとっては、なかなか忸怩たるシチュエイションでしょう。自分が持っている力(そして、それは非常に豊かで多彩なものであったのだと、今回のアルバムで皆さま、おわかりになりましたよね)を、自由に発露させることができないのですから。

 「9分の1のパイでは飽き足りない、もっとたくさん、いろんな種類の歌の仕事がしたい」という欲求は、この3人の中で、おそらくチェンがもっとも強く、切迫したかたちで持っていたのではないかと推測しています。そして、そう考えるとき、彼が何度も口にしている「EXOとは違った、CBXオリジナルの魅力をお見せしたい」というセリフは、強い整合性を持って、腑に落ちてくるものでもあります。

 

 けれども、「もっと歌の仕事がしたい」というチェンの欲求だけなら、「じゃあ、ソロでCDを」という可能性のほうが、むしろ自然な流れだったんじゃないか、と思うのですが(注1)。

 

 「チェンの欲求」を「3人のユニット」という方向性に向かわせたのは、「ベッキョンの動機」が大きくそこに介在してくると思っています。

 

 ていうか、「チェンの歌声」が欲しかったベッキョンが、ジョンデを口説き落とした——んじゃない?(きゃ♪)

 

 

 (注1・シウミンが芸能活動から遠ざかってしまい、CBXもお休みになってしまう来年あたり、チェンは満を持してソロCDを出すんじゃないか、というのが私とQの共通した見解です。「5〜6曲くらいのミニアルバムで、そのうち2曲はキム・ジョンデ作詞だよ」というのが彼女のご意見。ああ、チェンチェンにソロCDなんか出された日には、何枚買わされちゃうんだろうか、というのが私の心配・笑。)

 

2.  ベッキョンの動機

 ベッキョンは、優れたエンターテイナーであることを強く志向している青年です。

 バックステージのオフショットで、MV撮影のビハインド・ザ・シーンで、真剣な顔のベッキョンが、「カメラはここを撮ってほしい」「ああしたらどうか」と、制作スタッフやメンバーに対して、さまざまな意見や提案を提示している場面を見かけるたびに、このひとは、「観客を楽しませるということ」に対して、ほんとうに貪欲なひとなんだなあ、と思わされます。

 カメラに抜かれるときの表情の作り方、シャウトするときの横顔の撮らせ方、写真におさまるときの手の位置(あの美しい手と指さきが、確実に写真におさまるように、彼は常に顔まわりの近くまで手を持っていく)。

  マイクの持ち方ひとつをとっても、長い指先がもっとも魅力的に見えるように、綿密に計算したうえで、ベッキョンはあの持ち方をしているはずです(頭のいいひとですからね)。

 彼の本領である歌唱に関してのみならず、そういった細部にいたるまで、ベッキョンが意識を高くはりめぐらせる姿勢は常に一貫しています。

 それはおそらく、「自分を(そして、自分たちを)どう見せていくべきか」「自分は、観客に、どういうかたちで感動を与えられるのか」という命題が、彼の中に常に大きく存在しているからなんだと思うのです。

 「優れたエンターテイナーでありたい」というベッキョンの動機は、生のステージで観客を魅了したい、という思いに裏打ちされたものでしょう。

 そういう彼が「もっと歌の仕事をしたい」と考えるなら、その頭の中には「CDを出す」ことと同時に、「コンサートツアーを敢行したい」ということも大きな割合を占めていたのだと思います。

 「自分ひとりの力だったら、ツアーはまだ無理だ。会社もOKを出さないだろう。でもユニットを組んでやるなら」という思考の流れを、彼はたどったような気がします。一人は無理、9人のグループでやるのも現時点でいっぱいいっぱい、だとしたら「ユニットを組めば」。

 

 ユニットを組むメンバーとして、ベッキョンがまっさきに思い浮かべたのは、もちろんチェンだったと思います。

 彼は「自分と同じくらい歌えるやつ」で「自分にはない声を持っている」から。そして、チェンにとってもベッキョンは、そういう相手にあたるはずです。

 さきほど「ベッキョンがジョンデを口説いた」みたいにジョーク交じりに書いてしまいましたが(すみません、書きたかったの♡)、この二人は、別にどっちが口説いた、口説かれたではなく、ごくナチュラルな形で、お互いに「ユニット組むとしたら、とりあえず、こいつと俺だな」みたいな感覚を持っていたような気がします。

 

 では、そこに、なぜ「もう一人」として、シウミンが加わったんでしょうね?

 ——と前回の質問に、話が戻ったあたりで、実はここで次記事になります……

(♪こ〜のまま焦らしていいかい?♪)

 

(すみません、話を無駄にひっぱって…でも、1日分の記事はだいたい、この程度の長さでおさえたいので、ここで切ってしまうことになりました。ごめんなさい。続きがんばって書きま〜す♪)

 

(この記事は、「CBXに夢中!」22Chen26Baekhyun21Xiumin21です。)

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