EXOにmellow mellow!

EXOがだいすき! CBXに夢中な記事やMV・楽曲評、コンサートレポなど、ファントークを綴ったブログです。SHINeeについても少し。

【CBXって何なのか?③】あなたの瞳のなかで

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I am lost in your eyes.

あなたの瞳のなかで迷子になる。

 

この記事は、【CBXって何なのか?①】花咲く夢の

      【CBXって何なのか?②】感情の中の声 から続いています。

よろしければ、そちらから読んでくださると嬉しいです。

1. 「3」という数が持つもの。

 

「『SM Townの掟』で、グループのなかでユニット組むなら『2人』って数は許されてないらしいよ。『最低3人から』が基本らしい」

 どこで聞き及んできたのか知りませんが、あるときQがそのように言いました。

 おそらくネットで読みかじった情報でしょうから、真偽のほどは「?」がくっついていると思うのですが。

 けれども、さもありなん、というお話です。

 ——たとえば、白い紙に打たれた2つの点を想像してみてください。その2点の間には、1本の線を引くことしかできません。

 でも、その点が3つだったら。

 3点の間に引ける直線の数は、一挙に「3本」になるわけですから。

 

 

 人間と人間の間に生じてくるケミストリーについて、最近の私はよく考えます。

 アイドルたちが、なぜ「グループを組んで」ショウビズの世界で戦おうとするのか、「バラ売り」ではなく「セット売り」のほうが、どうしてこんなに、強烈な熱狂を生み出すのか。

 

「『能力』を補いあっているってことかな。たとえばAくんの歌唱力、Bくんのパフォーマンス力、Cくんの『美形力』とか、各個人の能力が寄り集まって完成体、みたいな感じで」

「Aくんのファン1万人・Bくんのファン5千人・Cくんのファン8千人、合計2万3千人で、Aくん一人なら無理だけど、何人かボーイズが寄り集まれば、コンサート会場をいっぱいにできるってことだろうか」

「女性の『好み』って千差万別だから、いろんな種類のボーイズを取り揃えることで、『どれか一人は、好みにヒットする彼がいるでしょ』ってことかなあ」

 ——以前の私は、アイドルがグループを組む「理由」について、その程度のことを考えていたのですが、今はもうすこし別のことを考えています。

 

 「グループの魅力」というのは、「Aくんの魅力」+「Bくんの魅力」+「Cくんの魅力」のような、単純な足し算ではないのです。

 それはむしろ「かけ算」に近く、AくんとBくん、CくんとAくん、BくんとCくんの間の「関係性」によって、累乗的に増進するものではないでしょうか。

 「AくんとBくんはライバル関係だ」「CくんはDくんのことを『兄』のように慕っている」「AくんはCくんとデビュー前から仲がいい」とか、そういう「関係性の物語」を、私たちは彼らの間に読み取っていきます。

 実在の人物である彼らの間に、リアルタイムで発信されていく(筋書きが定まっていない)物語を。

 そして、その「関係性の物語」に取り巻かれたとき、彼らの魅力は、彼らが個人でいるときよりも、強烈な光を放ちはじめます。——「もういい大人」が、思わず、2種類あるブックレット欲しさに同じCDを2枚買い、「届くのが待ちきれないから」という理由(たった2日のことですよ・苦笑)で、デジタル音源まで買う、という、我ながら「アホか」という行動をとるくらいの、そういう強烈な魅力なんですよ(苦笑)。

 

 「『SMの掟』で、ユニット組むなら、『最低3人から』っていうのが基本」という言説は、その真偽はともかくとして、「関係性の物語」を好みたがるファンの心理を的確にとらえていると思います。

 チェンとベッキョン2人だけだったら、その間に引ける線はたったの1本です。

 けれども、そこにシウミンが加わることによって、彼らの間に引くことのできる線は、一挙に3本になります。

 すなわち、「チェンベク」と「チェンベクシ 」を比べれば、その魅力は「+1」ではなく、「×3」になるのです。

 

2.「+シウミン」の理由

 まずは声域の問題ですね。

 チェンとベッキョンは、二人とも、男性としてはわりと高めの音域が得意な歌い手です。その音域を得意としているのは、EXOだとスホとシウミンです。

 というわけで、この3人は「声域が合致している」のです(背の高さだけじゃなくてね)。

 このことで、楽曲を作るときやパートの割り振りの際、制約が少なくなることで、表現のヴァリエーションが広がりやすくなる、ということが出てくるかと思います。

 

 次に彼らの心理的関係性の近さ。

「僕たちは仲がいいんです。一緒に過ごした時間がとても長いですし、好きなものも似ていますから」

 2016年のCBXデビュー時のプロモの一環で、「なぜこの3人でユニットを組んだのですか?」というインタビュアーの質問に答えて、チェンがそう答えているのだけれど、当事者の彼らからすれば、そういう「心理的な近さ」は、実際問題として大きな要素を占めてくるんだと思います(注1・2)。

 3人の関係性のどこかに、大きな亀裂があれば、最初から「3人で何度も話し合って」(ベク)という事態には及ばないわけですから。

 ジョンデくんがやたらミンソギヒョンにベタベタベタベタしているのを見て、思わずニヤニヤニヤニヤしてしまうのは私だけではないと信じたいのですが(苦笑)、「セジュン」と「キム兄弟」は、EXOのメンツのなかでも1、2を争うほどの仲の良さですよね? 

 宿舎で、この二人で同室だった時期もわりとあったはずですし、ジョンデくんの「ミンソギヒョン〜♪」な懐きっぷりを見るにつけ、私は「いい『お兄ちゃん』が、EXOの中にいてくれてよかったね♪(注3)」と、微笑んであげたくなります。

 

(注1 ベクとミンソクさんは「ごく普通に仲がいい」感じを受けますね。)

(注2 肝心の(←私にとっては)「ベクとチェン」の関係性ですけれど、私の目には、彼らふたり、「一点の曇りもない、まごうかたなき『同僚』」に見えるのですが、皆さま、いかが思われまして? 

「別に仲が悪いわけでもないけれど、別に仲がいいわけでもない。仕事がないんなら、別に一緒にいる必要もない」というトリプルで「別に」がくっつくような関係に見えますね〜。

 「彼とは『仕事仲間』ですね。それ以上でも以下でもないですよ」「ほら、僕たちもう大人ですし? プライベートまで、ベタベタ一緒ってわけにもいかないじゃないですか」的なかんじ? いや、私の想像ですけど。笑)

(注3 セフンくんの実際のお兄さんは3歳年上で、実はスホさんと同い年なのだそうだけれど、ジョンデくんのお兄さんは何歳違いなのか、がわからないんです。ご存知の方がいたら、教えて! ちなみに、ベクとベクのお兄さんは7歳違いだそうです。)

 

 以上、「声域」と「彼らの心理的関係性の近さ」という2点をあげてみました。

 

    *

 

 で、3点目について語ろうかと思うのですが。

 この3つめのポイントについて、ちょっと書きかけてみたのですが、一般性を持たせることが、ほぼ不可能だとすぐに悟りました。

 ですので、この3点目に関しては、私の個人的な経験や感想を語るだけにすぎません(いや、これまでの話、全部、そうなんですけどね…このブログ、私個人の「感想文」程度のものなんですよ…)。

 「ふーん、よふチョコさんは、そんなふうに感じてるのかー」程度に読んでくださればいいかなと思って、話をすすめますね。

 

 3点目は、「CBXの活動は、それまでEXO-Kにしか注目していなかったファン(私)に向けて、『元EXO-M』のシウミンの魅力を『発信する』役割があった」——ということなのです。

 

 それはどういうことかと言いますと。

 「① 2015年の終わりにEXOの存在を知り、②EXO-Kを中心にしてその活動を遡ってEXOを好きになった私には、③EXO-Mだったシウミンの魅力は、提示される機会が、ほぼ、なかった」

 ということなのです。

 

3. 気づけなかったシウミンの魅力 

 私がEXOの存在を知ったのは、2015年のクリスマスの頃です。

 この時期はどういう時期かというと、「Love Me Right」(の日本語版)で、彼らが日本デビュー(2015年11月4日)してから約1ヶ月後のこと、そして2015年8月にタオが離脱してから3ヶ月後のことです。

 つまり私は、「EXO-K」「EXO-M」がそれぞれの活動をしていた時代を、リアルタイムでは知らないのです。

 最初に夢中になって繰り返し見たMVは「Love Me Right」で、アルバムも「Love Me Right」。

 かなり本気で好きになって、EXOくんたちの活動を熱心に注目し始めた2016年の4月以降は、レイが「個人活動のスケジュール」「体調不良」などで「参加を見送らせていただくことになりました」というのが増えた時期でもあり、私が見るEXOくんたちは「9人だけど、8人」の彼らでした。

  

 ファンになって最初の頃は、とりあえず過去作品を見たり聞いたりすることから始めますよね?

 私もyoutubeをがつがつ漁って、せっせと見ました。

「MAMA」に始まって、「What is Love」「History」「Miracles in December」「Overdose」「Call Me Baby」などのMVを。それから「XOXO」や「Overdose」などのアルバムのたぐいも、ituneで購入して。 

 ——それらはすべて、「EXO-K」のほうの作品なのですが、当初、私はそのことを、意識さえしていませんでした。

 過去作品を遡っているときには、EXO-Kの作品を中心に視聴していくので、チェンもシウミンも「Mのときよりも、露出が少ないかたちでしか出ていない」。

 

 それでも、チェンについては、その存在をわりとすぐに覚えましたし、好きでもありました。

 「歌声が(私の)どタイプ」「ビーグルの一人として、バラエティやトークでも目立つ存在だった(それでまた、ジョンデくんの話す声も笑い声も大好きなんです)」「顔立ちが非常に個性的なので、覚えやすかった(あー、あのラーメン前髪のチェンチェン、可愛かったなあ…!)」。

 でも、かといってEXO-Mの時代の作品まで、チェンの声を聴くために、新たに「EXO-M」のCDを購入して聴こう、と思うまでには至っていなかったのです。だって、すでに「EXO-K」のCDを買ってしまっているから。

 ゆえに、「私が中心的に聴いていた『EXO-K』の過去アルバムには、シウミンさんの声は、ほぼ入っていなかった」という事態が出来してきます。

 

 これは、

①「私が日本人のファンであること」(=自分からネットを漁らないと、彼らの情報に接することがない)

②「9人体制になってからファンになっているので、EXO-K・EXO-Mの活動はすべて、『過去作品』だった」

③「一緒に身近でペン活動をしていたQがギョンスペンであり、私自身もベクペンになってしまうと、『過去作品』は、EXO-Kのものを視聴したり、購入したりして満足してしまう」

 ——などなど、私が置かれていた個人的な事情が絡み合って生じてきた事態なわけですが(だから一般化するのは難しい)、その結果。

「元EXO-Mのシウミンさんの魅力に接する機会が、ほぼ、なかった」わけですよ。

 

4. 「上級者向け」の彼

 

 シウミンさんの魅力は、ある一定の期間、彼を見つめないと、「心の中にしみてこない」種類のものなんだと思うのです。

 ベッキョンやチェン、ギョンスみたいに、歌がうまくて、歌声を聞いただけで、すぐに心をつかまれてしまうわけではないです。

 スホさんのように、「ハンサムなリーダー」というわけでもなく、チャニョルやセフン、カイやレイのように、「背が高くて、パッと見ただけで美形」というタイプのひとでもない。

 

 MVやステージ映像で、あの小柄な体(でも、シウミンさんって、頭がちいさくて、すごく身体のバランスがいいひとだと思う)でキレッキレのダンスをしているところを見て。

 弟たちと話すときの彼の優しい表情を見つめ、フルメイクしたときの「こ、こ、これは天使? 天使レベルじゃない?」な美形っぷりを目にして。

 白い大きめの前歯がのぞける、ちょっとシャイな笑顔に「か、かわいい…」と思い、その一方で、弟たちの言動に無邪気に大笑いしている姿を見て、胸をきゅんとさせて。

 それから、ファン思いの、謙虚な人柄がにじみ出ている誠実なミンソクさんの言動に接しないと、彼の魅力は、心にしみてこない。

 シウミンの魅力って、だから、「上級者向け」なんだと思うのです。

 

 少なくとも、私はそうでした。

 CBXの活動が始まったとき、私は、まずベクとチェンが好き♪という理由で、この3人のCDを買い、MVを見ました。

 シウミンさんは、その時点では、まだノーマークだったのです。

 

 CBXの活動だと、シウミンさんに対して、EXOの「9分の1」のときとは違い、「3分の1」のスポットライトが当たります。

 彼を長い時間、見つめ、そのあどけないぐらいの表情やかわいい笑顔、優しいまなざしなどに接するチャンスが、「9分の1」のときに比べて、3倍、あるのです。

 

 「恋」は1週間で訪れましたね(笑)。

 

5. シウミンの願い

 さて。

 昨日の記事で、「3人で何度も話し合った」という内容を勝手に想像して、「チェンの欲求」「ベッキョンの動機」というタイトルで書きました。

 それでいけば、「3人のユニットを組む」という決意の奥には、シウミンさんの中にだって、なにか強い意志があったにちがいないのです。

 チェンのアーティスティックな欲求、ベクのエンターテイナー志向と匹敵するような熱くて真摯な思いが。

 

 それは、きっと——

 

 ——というところで、続きは次号【CBXって何なのか?④】「シウミンの願い」で、お会いしましょう!(ほんとうにすみません、でも、この時点で、昨日の記事より、さらに長くなってしまってるんですよ…)

 

(この記事は、「CBXに夢中!」23Chen27Baekhyun22Xiumin22です。)

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(昨日の記事に対して、光の速さでコメントをいただきました。どうもありがとうございます! すべて嬉しく、拝見しております。お返事を書きますまで、もう少しお時間をください。お待たせしていてごめんなさい。)

 

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マンネが…マンネがCBXのサイン会に来てくれたって…(感涙)