ランキングをはずれた理由
2019年9月、当ブログ「EXOにmellow mellow!」は、それまで参加していた「人気ブログランキング」から、はずれることを選びました。
そのとき私は、はっきりとは書きませんでしたが、「もう、このブログをやめよう」と思っていました。
「やめます」と宣言してしまうと、心配なさる方がきっといらっしゃるだろうから、いわゆる「フェイドアウトな感じ」でやめようと思っていたのです。
お仕事が忙しいとか、家族とちゃんと向き合う時間を優先したいとか、いろいろな理由がありましたが、一番の理由は「心ない言葉をぶつけられてきたから」です。
いただくご感想のうち、ほとんどのコメントは、嬉しい・楽しいコメント、勇気づけられるメッセージでした。
(だから、「もしかして、私のコメントが夜ふチョコさんの気にさわったのかも…」なんて、思わないでくださいね。悪意のあるコメントというのは、明白に私を傷つける目的で書かれているので、「もしかして」とかいうレベルではないですよ・笑)
ウェブという場所で発信している以上、ある程度はしかたのないことだとわかってはいますし、回数で言えば2年間で7〜8回ぐらいなので、そんなに多いほうではないとも思います。
でも、やはり、こちらの人格を否定するような、かなり強めの言葉をぶつけられますので(苦笑)、「ずーん」と来ますね。
たいていは、一方的な言葉をまくしたてているだけのコメントなので、「無視するのが一番」だと考えて、黙殺してきました。
反論したところで(申し訳ないのですが、「読解力のない方だな」という印象を受ける内容なので)、あまり意味もないことでしょうし、他の大多数の読者の方を心配させてしまうのもよくない、と思いました。
私のブログを好きだとおっしゃってくださる方、いつも楽しみに読んでくださる方も、たくさんいらっしゃるので(ありがとうございます)、その方たちからいただいた応援コメントに気持ちを集中させよう、と考えることもありました。
こんなに悔しく感じるのは、悪意あるコメントに、反論したいのに、ちゃんと反論しなかったからだ。
──そう考えて、実際にその反論記事を書きかけたことも何度かあります。
「そっちがそんなゴミみたいなことを言ってくるんなら、こっちだって、こてんぱんに、叩きのめしてやったっていいんだぜ?」(←比喩です・笑)みたいなね(笑)。
でも、そのたびに、ぐっと歯を食いしばって我慢してきました。
悔し涙を流すこともあったけれど、だから反論記事を書きませんでした。
そうやって、自分自身に「反論すること」を禁じたせいで、私の心にできた傷は、癒えるチャンスを失ってしまったかのように、しくしくと痛み続けてしまったのです。
「こんなこと書くと、また、何か言われちゃうかな…」とか、そんなふうに考え出すと、何度も何度も、ブログの文章を書いたり消したりして、全然、書き進められない。
「EXOブログ、2年も書き続けたし、もうやめようかな……」と思うようになりました。
ランキングに参加していると、たくさんの方のお目にふれる光栄な機会を得られる一方で、「その一記事だけを読んで」(前後の文脈を無視して)、腹立ちを覚え、それを書き手にぶつけてくる人が出てくるようになります。
また、ぶつけられたコメントを読んでいると、私が書いた記事が問題なのではなく、その人自身の不満や鬱屈を晴らすために、たまたま私が標的になってしまったんだな、という印象のものも多かったのです。
EXOくんのファンであることはやめられそうにないけれど。
こんな気苦労を感じるのなら、ブログを書くの、やめたい。やめてしまおうかな。
──そんなふうに思うようになりました。
2019年7月23日
EXO Planet#5「EXplOration」Japan ツアーの開催は、2019年7月23日に発表されました。
5月にシウミンさんが、7月の初めにギョンスくんが出発してしまって、あと数日で、ソウルで最初の「6人のEXplOration」が開催される、という夏の日のことです。
このニュースを、私は、日本のFCからのメールで知りました。
「EXO-LJapanからメールが来た日」=「FC先行予約開始日」というのが、EXO-L3年生の私の経験では初めてのことでした。
(今までは、ご存知のように「EXO-LJapanからお知らせメール」→「数日経過してからFC先行予約開始」という流れでした。)
2019年の夏、それは、日韓関係がぐっと冷え込んでしまった時期でもあります。
ネガティブな言葉が、雑誌や報道番組に(少なからず)取りざたされるようになって、そういう言葉を見聞きするたびに、私は、チャニョルくんのことを考えました。
「僕は日本が大好きです」「いつでも日本に来たいです」と、何度もはっきり口にしてくれる彼のことを。
あの心優しい彼が、こういうニュースに接して、どんな気持ちになっているかな、とか。
きっと、胸を痛めてしまっているんじゃないかな、とか。
彼の立場では、決して、そのことを直接的に口にすることはないだろうけれど。
この公演のコメントで、チャニョルくんは、「隣のひとと仲良くなってください。挨拶して、ラインを交換したりして。友達になってください」ということを、何度も何度も繰り返してくれました。
(そのときに、ベッキョンくんが、会場に向かって「ハグして〜」という合いの手を入れたりもする)。
チャニョルくん自身の日本語で、直接オーディエンスに話しかけてくれた言葉です。
その言葉が、私の胸の中にずっと残っています。
横浜2日目のスホさんのコメントで、「いつから僕たちのファンでいるか、とか、どれだけたくさん応援してくれているか、とかは、(ファンであることの優劣とは)関係ないと思います」という言葉も思い出します。
そして、宮城最終日(オーラス)の、ジョンデくんの最終コメント。
「この会場から、皆さんがシャトルバスで帰ることを知りました」
「シャトルバスに乗ったら、できれば今日の公演の感想を話し合ったりして、仲良くなってください」
「皆さん、おなかがすきましたよね? バスがついたら、ごはんを一緒に食べたりして」
「そうして、皆さんが仲良くなってくださったら、嬉しいです」
通訳さんを介して、彼はそう語ってくれたのですが。
ジョンデくんのラスト・コメント
宮城から北の大地までの長い長い帰り道、私は、ジョンデくんが伝えてくれた、最終コメントのことを、何度も思い出しました。
どうして彼は、あの言葉を口にしたのかな。
あれは、彼のどんな気持ちから出発したメッセージだったのかな。
仙台のホテルを出たのは午前10時ですが、雪の時期の北の大地への移動は、やたら時間がかかります。
家にたどりつくまでに、笑っちゃうくらい時間がかかって、自宅の鍵をあけたのは、午後10時半のことだったんですが(家人は東京に出張中でした)、その長い時間、私は、コンサートの思い出をふりかえりながら、ジョンデくんのラストコメントについて考え続けたのです。
そうやって考え続けた結果、ものすごく単純な、けれど強いメッセージが、ぽこっと胸の中に浮かびました。
そっか。
EXOは、EXOをきっかけにして、たくさんのひとたちに、仲良くなってほしいんだ。
「隣のひとに挨拶をして、仲良くなって、友達になってくださいね」という言葉は、コンサートの中盤で、チャニョルによって、ほぼ全公演にわたって繰り返されました。
ゆえに、あの言葉は、チャニョルの個人的な意見にとどまらないものだと思うのです。
日本語のフルーエンシーを持つチャニョルが「代表して」話しただけで、あのメッセージは、メンバー全員の、そして、あのコンサートを作り上げた製作陣やスタッフさんたちも含めた「全体の総意」だとして、とらえるべきものなのではないでしょうか。
自分たちの活動が「縁」になって、あるいは、自分たちが楽しさや幸せを届けることで。
たくさんのひとが「友だち」になること。
たぶん、それが「EXOの願い」なんじゃないかな、と思ったのです。
EXOの願い
そして、その「EXOの願い」は、おそらく「冷え込んでしまった日韓関係」と無縁ではないのだろうな、と思うのです。
チャニョルくんが日本を好きになってくれたきっかけは、きっとたくさんあるだろうけれど、おそらく最初の契機になったのは、アニメだったり、Jpopだったり、日本が誇るサブカルチャーの数々なんだろうな、と思っています。
そういうものが、彼のなかに「好き」とか「楽しい」という気持ちをたくさんもたらし、それが原動力になって、彼の「僕は日本が大好きです」という言葉につながっていったのだろうな、と想像しています。
そして、それと同じことを、「EXO」が担うことができるとするなら。
EXOを好きになることで、たくさんの日本人が、韓国に興味を持ったり、行きたいと思ったり、実際に行ってみたり、韓国語を勉強したいと思ったり。
「日韓関係をあったかくする」、そういうきっかけを、EXOという存在が作ったとしたなら、きっと彼らは、彼ら自身を誇らしいと思うだろうし、とても幸せに感じるだろうと思ったのです。
だとしたら。
「EXOの願い」が、たくさんのひとに仲良くなってほしい、というものだとしたら。
──「ああ、あのとき、ブログで反論せずに、ぐっと歯を食いしばって泣きながら我慢したこと」、あれは無駄ではなかった、と思ったのです。
「歯を食いしばって反論を我慢した」とき、私は、自分のことばかり考えていました。
「めっちゃ腹が立つけど、こんなバカバカしいことを言ってくる人に、いちいち目くじらたてるのも、『オトナ気ない』って思われちゃうしな〜」
「読者さんたちから、『みっともないブロガーさんだ』って思われたくないな〜」
──と、「自分が読者さんたちからどう思われるか」という「自分の保身」だけを考えて、 反論をとりやめたのです。
だから悔しくてたまらなかったし、じくじくと傷が痛み続けたままだったんだと思うのです。
けれど、「EXOがきっかけになって」たくさんのひとたちが、仲良くなってほしい、という願いを、彼らが持っているのだとしたら。
あのときの私が、歯を食いしばって我慢して、ブログで反論しなかったことは、彼らの願いに寄り添うものとして、確かな意味があったんだ、と思いました。
We are One!
私のブログは、所詮、素人の一ファンのブログにすぎません。
でも、アクセス解析を見ていますと、私のブログには、「EXO チェン ブログ」「ベッキョン ファン ブログ」「EXO コンレポ」とかのキーワード検索で、EXOくんたちの情報を求めて、読みにきてくださる方も存在しているのです。
そういう場所に、私が「自分の反論」を連綿と展開させてしまうことは、「この書き手は、オトナ気ないヒトだなあ」と思われてしまうこと「以上の」意味を持ってしまうのです。
「ファンの皆さんに幸せになってほしい」「皆さんが仲良くなってほしい」という、あの心優しい青年たちの願いに、逆行するものだったんだ、とようやく思いいたったのです。
ああ、こんなにシンプルなことなのに、どうして、もっともっと早く気づけなかったのでしょう?
EXOのスローガンは、デビュー以来一貫して、「We are One!」じゃないですか…!
あのね、ジョンデくん。
あのね、ジョンデくん。
あなたが、「シャトルバスで感想を語りあってほしい」「できれば晩ご飯を食べたりしてほしい」という言葉を語ってくれた夜、私は、まさしく、ふたりのエリ友さんと、バスで一緒に帰って、仙台駅ちかくの素敵なお店で、ごはん(+大人だから、お酒もね♡)をご一緒させていただいたんです。
お一人は、かなり長いことあなたのファンでいらっしゃる方、もう一人はベッキョンくんの大ファンの方です。
私はふだん、英語を通じて、中高校生の諸君と長い時間を接する仕事をしています。
未来ある年代の彼らと接するのは、とても楽しいお仕事だけれど、年齢の階段をわざわざ降りて、中高生諸君のそばまで行って、お話することが続くと、ときどき、「ふう〜」とため息をつきたくなってしまうことだって、あるわけなんです。
だからね。
そういう私にとって、大人の素敵な女性たちと、アルコールなんかも嗜みながら、大好きなEXOくんたちについて語り合う時間は、すごく特別で、宝石のように愛おしい時間でした。
そういう時間を与えてくれたお二人と、それからEXOくんたちに、ありがとうという言葉を伝えたい気持ちでいっぱいです。
だって、EXOくんたちがいなかったら。
私は、こんな素敵なおふたりとの、すばらしい時間を持つことができなかったから。
最近、私は、「EXOくんたちって、私の人生に与えられた、神さまからの『ギフト』なんだな」と感じるようになりました。
あなたたちの音楽を聞いたり、動画を見たりするだけで、私は、オートマティックに、とても嬉しい気持ちになることができます。
ときめいたり、ドキドキしたり、胸が熱くなったり、せつなくなったり。
そういう存在を、もう後半になってしまった人生でも、ちゃんと持っていられること、それは実は、とても幸せなことなんだと思うのです。
英語の「gift」という言葉には、「贈り物」という意味のほかに、「神さまから与えられた才能」という意味もあります。
音楽の、歌の、ダンスの、豊かな才能をそれぞれが持ち、エンターテイナーという職業を通じて、私たちに楽しさや、幸せを届けてくれるあなたたちは。
私にとって、「神さまからのギフト」そのものなのだと──そんなふうに思うのです。
(2019.12.29)
▼ランキングに参加しています。お気に召すものがありましたら、バナーをクリックしてくださると嬉しいです♪
(画像はお借りしています。ありがとうございます)
(以前のように、たくさん更新はできないかもしれないのですが、「EXOが好きすぎて、自分でも困ってます・笑」的なこのブログを、書き綴っていこうと思っています。今回のコンサートで、お目にかかったたくさんの読者さまから「とても楽しみに読んでいます」と実際にお聞きしたこともあって、それに勇気をいただいたこともあるのですが。
このブログを書くことは、私にとって、私なりの「EXOくんたちへの『ありがとう』の伝えかた」なんだな、という思いを新たにしています。だから、もう一度、「EXOくんが好きです」という発信を続けていきたいと思っています。どうぞ皆さま、よろしくお願いします♪)
次の記事は……