親愛なるEXOのきみたちへ
はじめまして。
スホさん、ベッキョンくん、ジョンデくん、チャニョルくん、カイくん、セフナ。
私は、あなたたちより、かなり(苦笑)年上のEXO-L Japanです。
日本の4つの島のうち、一番北にある北海道というところに住んでいます。
車で20分ぐらい走ればスキーリゾートがあるような、そんな雪深い街で、小さな英語塾をひらいています。
──と、きみたちへの手紙(という体裁のブログ記事)を書き出してみたものの、なんだか、違和感が満々だな(苦笑)。
だって、私はいつも、きみたちの音楽を聴いたり、映像を見たりしながら、「心のなかに住んでいる、きみたちEXOのメンバー」と、楽しいおしゃべりをしているような気持ちで日々の生活を送っているから。
毎日顔を合わせているひとに、「はじめまして」って挨拶は、おかしいもんね。
でしょ?(←チャニョルくん、きみの口癖を真似してみました)
日本語で書かれたこの手紙を、(実際の)きみたちが決して読むことがないのはわかっているし、「心の中に住んでいるきみたち」と言ったところで、それは、「本物のきみたち」ではないことも理解しているのだけれど。
私が毎日、想像の中でおしゃべりしているのは、EXOが発表した音楽や映像といったコンテンツから、私という一ファンが(勝手に)紡ぎあげた、「EXOというアイドルのきみたち」であって、それは「本物のきみたち」とは完全には重ならない存在だから。
そんな二重の違和感を携えながらも、「EXplOration」Japanツアーの感想を書くとするなら。
「EXOのきみたちへの私信」というかたちが、もっとも私の心にそぐうような気がしています。
なぜなら──非常にラッキーなことに、私は日本の10公演のうち9公演を見ることができたのですが、仙台のオーラスを見終えた今、私の心の中にもっとも強くあるのは、きみたちに「ありがとう」と「お疲れさま」を伝えたい、という気持ちだからです。
福岡マリンメッセの3日間(2019年10月11・12・13日)から始まって、大阪城ホール(10月18日・19日)、横浜アリーナ(22日・23日)、最後の宮城・セキスイスーパーアリーナの3公演(12月20・21・22日)。
「EXplOration」Japanツアー全10公演。
私たち日本のファンのために、あんなにすばらしいステージを作り上げてくれて、それを届けてくれて、どうもありがとう。
私は、かなりいい大人の年齢なのだけど、その大人の私が、ステージを見ながら、感動のあまり、何度も本気で泣くほどのコンサートでした。
ほんとうに、ほんとうにお疲れさまでした。
そして、きみたち6人だけじゃなくて、あのステージを一緒に作り上げてくれたバックダンサーの皆さんや、製作陣やさまざまなスタッフさん、通訳さん、コンサートの運営や安全管理に尽力してくださったすべての方達にも心からの感謝を伝えたいです。
ありがとうございます。
そして、おつかれさまでした。
Gravity
実は、仙台オーラスの日、私はアホみたいに何度も泣いたのです。
あの日、私の席は、メインステージとセンターステージのちょうど中間あたりにいました。
花道からも近くて、それも、わりと中央寄りのポジションで見ることができたのですが、特にセンステにきみたちが来てくれたときは、きみたちを背中から見る感じだったけれど、ほんとうに、きみたちとの距離が近かった。
3曲めの「Gravity」で、メインからセンターステージへの移動が始まって。
花道を歩くきみたちが(先頭はチェンくん、きみだった)私のほうへ近づいてくるあたりから、はっきりと心拍数が上がったのを感じました。
チャニョルが作詞した「Gravity」、音とリズムとメロディが、螺旋を描いて落ちていくようなところ、急速に上昇していくみたいなところ。
チェンがひとりだけ横を向いて、高音をはりあげるパート、腕を大きく広げてタメを作るみたいなカリオグラフィー。
そして、センステに揃ったきみたちが(繰り返すけど、それは、私からほんの数メートルしか離れていないところなんだ)、汗を光らせながら、ぴしりと揃ったダンスをするところをじっと見ていると、(自分でも「マジかよ」と思ったけど)、涙がこぼれました。
だって、とにかく、すっごい迫力なんだもの。
感想は……、そうだな、「……すごい」って感じだな。
言葉にならないんだよ、それ以外。
衣装は例の「ブルー+白+赤」のライダー風衣装で、テイストは同じだけど、全員、ちょっとずつデザインが違う(セフナだけ、中が白シャツで黒のネクタイしてる)。
全員、レザーっぽい素材のズボンとシューズ、ニョルは、腰につけている赤いバンダナがひらひらしてて、カイくんは太もものところに赤いバンダナを巻いていて、ベクは上腕に黒のバンダナをつけてる。
ねえねえ、ジョンデくんは、黒とグレーの格子柄のバンダナを、ウェスト横につけてたけど、あれ、福岡初日からそうだったっけ?
私は仙台2日めにして、ようやくそれに気づいたよ(何を見てたんだろな〜私。ジョンデくんのヒップばっかり見てたのかもしれないな・笑)
仙台で見たスホさんは、髪の毛が「ものすごーく真っ赤」だったんだけど、仙台初日、モニターを見てたら、白い衣装のシャツの襟が赤く汚れていた。──スホさん自身も「激しく踊りすぎて、頭から血が出てしまいました」的なことを、(通訳さんを介して)メントで言ってたけども、髪のカラーリングが、汗で流れ落ちちゃってたみたい。
きみたちの「歌声で」なら、私はこれまでにも何度も泣いたことがある。
旋律と言葉が絡み合って作り上げる「歌唱」という芸能は、人間の精神性に、直接揺さぶりをかけてくる、そういう種類のアートだから。
ゆえに、「歌」で泣くのはわかるんだけど、「ダンスがすごくて」泣いたのは、たぶん初めてだったと思う。
とにかく6人のきみたちの動きが、パーフェクトに揃っていて、それを間近で見ていると、無条件で「すごい」。「すごかった」という以外の感想が浮かばないほどの迫力だった。
アホみたいに何度も何度もきみたちの動画を見てきたので、全員の体の特徴とか、動きの癖みたいなものも、私の脳には刷り込まれている。
そのきみたちが、すぐ目の前で、大音量の音楽とともにダンスしてくれているのを見ると、感情が高揚しすぎて、涙が出てしまうんだ。
ものすごく速く動かされる、きみたちの腕、ターンする脚、体。
すばらしかった。
今思い出しても、胸がぎゅっとなって、心拍数が上がるくらい。
あれはほんとうにすごかった。
ステージに近い席だったから、ときどき、照明が私の目を直接、射る瞬間がある。
それは想像以上にまぶしい光で、「まぶしすぎて何も見えない」状態に陥る。
そのとき、きみたちの体が光を遮ると、私の目がまた「見える」ようになるのだけど。
「ああ、きみたちは、こんなにも強烈なライトのもとで踊っているんだ」と思った。
踊るチャニョルの体から、汗が飛び散った瞬間、それが光っているのが見えた。
きらきらしていた。
とてもきれいだった。
(2019.12.24)
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