リップクリーム。
スホ:「あ、やべ。俺、リップ持ってくんの、忘れた」
チェン:「え。またですか〜」
ス:「ごめん、ジョンデ。貸して」
チェ:「エェー。いいですけどぉ〜」
ス:「だって飛行機のなか、乾燥してるし。化粧品のファンイベントで、唇、荒れてたら、やばいじゃん」
チェ:「そりゃ、貸しますけど〜。……ヒョン、リップクリーム忘れると、なんで毎回、俺にばっかり、たかるんですか」
ス:「……理由あるけど、聞きたい?」
チェ:「……聞きたくないような気もするけど、一応、聞いておきましょうか?」
ス:「①機内手荷物のなかにリップクリームを持ちこむのを忘れないのはギョンス・ベッキョニ・ミンソガ・おまえの4人 ②ベッキョニとミンソガは、セフナには貸してやるのに、俺には貸すのを嫌がる ③ギョンスのリップクリームは、たいがいニョルとジョンイナにも貸し出されてる」
チェ:「消去法ですか(笑)」
ス:「④ キムジョンデくんは優しいし、できる男 ⑤困ってる俺に、こころよくリップ貸してくれる」
チェ:「しょうがないな〜(笑)」
カイ:「ヒョン。……あの」
ス:「なんだ?」
カ:「リップ、俺も持ってるから、ヒョンに貸してあげてもいいですよ(得意げ)」
チェ:「お! なんと! ジョンイナが!」
ス:「リップクリーム! 忘れてない!」
チェ:「すごいじゃん! キムジョンインが自らリップ持ってきてるよ今日!」
カ:「うん。ギョンスヒョンがね、日本旅行のおみやげで、くれたんだ(自慢げ)♡」
ス:「見してみろ、見してみろ(喜)」
カ:「う〜んとね……(リュックのなかを漁る)」
チェ:「あー…(いいけど、カバンのなか、ぐっちゃぐちゃだな、おい……)」
カ:「あれ? どこ、いったかな……(なかなか出て来ない)」
チェ:「(「カバンの中、ちょっとは整理しとけば?」と喉元まで出かかるが、ぐっとこらえる)」
カ:「……あれ?……(がさがさ・ごそごそ)……あ! あった! ほらこれ!(誇らしげに次男にさしだす)」
ス:「おー。ほんとだ。日本の製品じゃん」
チェ:「へえ。チューブタイプなんだね」
カ:「うん♡」
ス:「あ。でもこれ……(あることに気づいて、太眉がひそめられる)」
チェ:「……てか、これ…(困り眉が、さらに困った感じになる)」
ス:「ジョンイナ、これ、リップクリームじゃなくて、ハンドクリームじゃないか?」
カ:「え?」
チェ:「……俺もそう思う。だぶん、ハンドクリームだよ、これ」
カ:「え? だってギョンスヒョンが、リップクリームだって……」
ス:「ああ」
チェ:「おまえ、ギョンスにからかわれたんだな〜」
カ:「エエェ〜……」
夜ごはんの選択権。
「今日、夜ごはん、何食べます〜?」
「あー、おまえの好きなもんでいいよ」
「あ、じゃあ、チキンで!」
「ああ……(こいつに選ばせると、チキンになっちゃうの忘れてた…)」
(2019.06.02)
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