①【Chen】最大瞬間風速?
『The War』というこのアルバム、聴けば聴くほど、私、ジョンデくんが好きで好きで好きで好きで(無駄に4回言った)たまらないんですけど、もうどうしたらいいんでしょうか?
(思い起こせば去年の今頃は、「ベク熱」がすごくて、毎日毎日「EX'ACT」を聴いては、「ベク〜ベク〜」な日々だったのですが。
私にとっては、あのアルバムは、総括するとベクの歌声が光り輝いているアルバムだったと思うのです。ああまぶしいほどの歌声でした…)
ああ…私、ジョンデくんのどこが好きかな一番…(乙女のように頰を染めつつ考える)…そうね、今回彼は、わりと低いメロディ貰ってるじゃない? …そこがかっこよくて、好きかな…うん……
(注・彼を語るとき、「……」が無駄に増えてるのは、「キムジョンデ病」の症状)
今、たぶん、最大瞬間風速的なものかもしれないですけど、私の中で「ジョンデ病」は「ベク熱」を超えていますよ…!
なにかのイベント応募券つき、とかで、このひとのソロCDとか出されたら、マジで10枚くらい買っちゃいそうです。
そしてそんな自分が怖くて怖くてたまらない。
CBXのフリーショウケースのときに、たった3枚のCDを買ったぐらいで「大人買い」とか言ってたのは、片腹痛きことだった、と、今になって思っております。
世間では、大人買いというからには、最低「2桁」から(!)、らしいじゃないですか。
「EX'ACT」のときよりも、「The War」のキムジョンデくんは、確実に表現の幅が広がっていると思うのです。
彼は、わりとすぐに声を張っちゃうひとで、それがハマるときはハマるんですけど、「軽くふわふわ〜っと歌うこと」を、あまりやらないひとだった(それが異様にうまいのがギョンス)。
けれどもこの夏のアルバムでは、「軽くふわ〜っと」「軽やかにすう〜っと」みたいな歌いかたをしっかり決めてくれてて、もうそのときの彼の歌声が、好きすぎて好きすぎて好きすぎて(無駄に3回言った)、どうしたらいいかわからない。
「声量が」とかいうより、ジョンデの声が持つ色彩は、今、とても豊かになっている。
このひと、去年の彼が突破できなかった何かを、きっと突破したんだと思うのです。
②【Baekhyun】確実に刺す。
ああどうしよう、ジョンデが、ジョンデが好き、とか思って聴いてると、ベクもベクで「確実に刺してくる」歌い手ですしねえ…。
ベクの「どうだこれが俺様だ!」みたいな無敵な歌いかたも(太陽ですから)やっぱり好きだし、それでいながら「軽やかにさらさら〜っと」歌うこともできる(ああ、この声は「夕焼けの色」…とか思う)ひとなので、そういうのも好き。
歌い分けの多彩さ、メロディのなかを自由自在に駆け抜け、駆け上がる感じ。
決めるところは、やっぱりEXOのエースのパートになってて、彼が最終的に「キメて」くる。
ああやっぱり好き。
ジョンデがベクを超えた、とか言ったけど、ううん、やっぱりベクもすき!
どうしよう…ふたりとも好き…選べない…(←キモい)。
③【Suho】そうは言うものの。
そうは言うものの、今回のアルバム、私はわりとスホヒョンの声にやられています。
2016年の終わりに出た冬の小さなアルバム『For Life』では、とにかく(ベク以外では)チャニョルにやられまくっていたのですが。
(あのチャニョルは突然進化した感じでした。これはどうしたこと、いったい、彼に何があった? と思いましたよ・笑)。
今年は(ベクとジョンデ以外では)スホヒョンにかなりやられています。
これはたぶん、「レイの不在」を埋めたのが、スホヒョンだったということなのではないでしょうか。
声域的にも歌唱力的にも、レイの不在を補えるのが彼だった、という要因もあるのだろうけれど、スホの存在感そのものが、今年は非常に光り輝いている(ああ、リーダーが好き。どうしよう!)。
彼の歌声がたたえている、静かでやさしく(ときに強い)光が、「レイの不在を感じさせない」結果を生んでいるのだと思うのです。
④【Xiumin】さくさくしたクッキー。
「Girls」では、「歌がうますぎる」弟ふたりに挟まれてしまって、部分的に、「ああ、ここのミンソクさま、つらそうだなあ…」と思う箇所がどうしても残ってしまっていたわけですが、韓国語でレコーディングした今回、ミンソクさまの歌声のかわいらしさが炸裂している感じがするのです。
「Touch It」とか「Walk on Memories」とかね。
ああもう、なんでこのひと、こんなにかわいいかなあ??
(答え:天使だから)
「Girls」を歌っていらしたときのミンソクさまは、やっぱり日本語がつらかったのかな…と、若干、目をふせてしまう夜ふチョコであります。
「母国語で歌う」ほうが、彼自身、とてものびのびと楽しそうに歌えているし、その幸福そうな感じが私たちにも伝わってくる。
(レイの不在で、直接的にパートが増えたのはこのひとだったのかな)。
ところで私、ミンソクさまの歌声を聴くと、「さくさくしたクッキー」を思い浮かべるのですが。
3時のおやつに、いい香りのする紅茶と一緒にいただきたくなるような、そんな、かわいくて甘い声なの。
⑤【D.O.】「攻めてきたな?」
それはそうと、なんか知らないけど、ギョンスの歌いかたが、急にエロくなったと思いません?
男性ボーカルの持つセクシーさを体現した歌声というのは、私にとっては、ベクのそれが筆頭に来るのですが、今年はギョンスがそのポジションに突然入ってきた、と思いました。
もう「前夜」の歌い出しからして、「どうしましたギョンスくん?」と言いたくなるような、セクシーな歌いかたなんですもん。
攻めてきたな、ギョンス。
いや、キミは前から攻めてくるひとだったんですけど、あくまでも「さりげなく深く」攻めてくるタイプだった。
なのに今年は「はっきりと強く」攻めてきてますね。
かと思うと、グループ随一の「少年感」も強く打ち出してきて、ほんとうにこのひとには心を揺さぶられっぱなしです。
⑥ そして。
いろいろと述べてまいりましたが、実は今回、一番強く感じたのは、「メンバーみんなのコーラスワーク」でした。
EXOというグループは、「メンバーが個性を競いあう」「分担して完成させたパーツを組み合わせる」、そういう面白さはとても感じさせてくれてきていたのだけれど。
どうも「すべての力を重ねあわせる」という、ボーイズグループの本来的な醍醐味を、あまり感じさせてくれないなあ、と思っていました。
でも、この『the War』は、みんなが「一致団結」したな、と思わせてもらいました。
それがもっともよく出ているのが、「Touch It」なんじゃないかな。
各メンバーの歌声が、とても短いフレーズで、疾走感をもって次々と歌い継がれていき、8人全員でメロディを牽引していく。
次は誰だろう、と思う間もなく、メインの歌い手が切り替わり、そこへ刺すように、次のヴォーカルがパーンと声をぶつけてくる。
息つく暇もなく、また別の歌い手の声がかぶさってきたかと思えば、裏側から滑りこむように、その次の歌声が入ってくる。
何度も繰り返されるサビのメロディが、スパイラルを作って上昇していくかのように、楽曲を加速させていく。
途中、ワンフレーズだけ、ユニゾンで歌われる箇所がある。
そこで、一度、楽曲はぎゅうっと収縮するのだけど。
すぐにまた、光が飛び出すように声がばらけて、メロディは、どんどん走り出していく。
よく言われてしまうことだけれど、EXOには「主役」がいない。
──だけどそのことを、むしろ武器にして、彼らは戦いだしたのかもしれない、と思っています。
(2017.09.24)
(この記事は、「勝手にMV評」の⑤です。)
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