12月5日、「オンユからファンの皆様へ」が発表されたのは、きっと皆さまもご存知のことだと思います。
彼の直筆で、これまでの気持ちや、これからの決意を書き綴ったメッセージ。
それに日本語の訳も添えられて、公式ファンクラブのホームページに掲載されています。
言いたいけれど言えない言葉、使ってはいけない言葉。
(もちろん、事件に関しては、何ひとつふれられていない)
たくさんの制約がありそうな状況で、それでも、彼が一生懸命綴った、彼の気持ちなのだろうと思いました。
韓国語がわからない私は、翻訳しか読めないのだけど。
*
文字が揺らいでいる。
自信のなさ、不安感を示すように。
筆圧の低い、頼りない文字。
言葉が、まっすぐな行で書かれていないこと。
何かから逃げ出したいみたいな、追いつめられているような。
──オニュ、大丈夫かな。
メンタル、やられちゃってないかな。
*
9月2日、オニュのいない4人だけのドームコンサートに行ったあと、ずっと考えていたのは、「アイドルって夢を売るお仕事なんだなあ」という、ものすごく当たり前のことでした。
そのためには、彼ら自身が、その「夢」にふさわしい、楽しく、幸福な存在でいなくてはならないんだな、と。
だからこそ、ミノとテミンは、あんなにもはじけるような笑顔を、会場にいる私たちに見せてくれていたんだ、と。
けれども、あのコンサートで。
最後の最後に、キーが見せた涙が、私のなかで、一番、残ってしまった。
あの涙は、「ファンの皆さんの応援に感激しちゃって泣いた(チャニョルみたいにね)」というような、幸福なだけの涙じゃないはずだから。
キーのつらさ、悲しさ、くやしさが、どうしても伝わってきてしまう涙だったから。
(だから、日常生活に戻ってからも、実は地味に落ち込んでいました……)
私は、これからあの5人を見るとき、今までみたいな100%のミーハーな幸福感で、「きゃー♪」って言えないんじゃないかという気がしてしまっています。
彼らのどんなに輝く笑顔を見ても、「オニュがいなかったドームコンサート」のことを、どうしてもくっついて回る影のように、必ず思い出してしまいそうだから。
*
でも、もし、そうだとしても。
*
あの日、ドームの天井席で、ペンライトを握りしめながら、「いつか5人で、完全な5人で必ず帰ってきたい」と言って言葉を詰まらせたキーに、私は必死に心のなかで語りかけていました。
(ごめんなさいね、キモくて。でもねえ、もういい大人の年齢の私を、これほどまでに真剣な気持ちにさせたキーって、やっぱ、えらいと思うのよ)
「わかった。絶対に、絶対に、5人で帰ってきてください。私も、絶対に、絶対に、待っているから」
*
輝く5人は、もう一回、輝くのでしょうか。
2月17日・18日、京セラ。
2月26日・27日、東京ドーム。
「4人だけのドームコンサート」の記憶を、上書きしてくれるぐらいのすごいステージを、私に見せてくれるのでしょうか。
それを知るためにも、やっぱり、もう一度、東京ドームに行こうと思っているのです。
(2017.12.15)
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