オニュ。
とうとう、2018年12月10日という日が来てしまいましたね。
あなたの入隊日が「12月10日になった」と正式に発表されてから、カレンダーを見るたびに、心が淋しい風に吹かれてしまうようでした。
「いつのまに今日が 昨日になってくんだろう」。
——「Colors of the Season」であなたが歌ってくれたような、ちょうどそんな感じで、私の日々は過ぎていきました。
朝が来て、生活と仕事をこなし、夜が来て眠りにつくと、1日が終わる。
そうして、「今日」が「昨日」になって、日付が変わると同時に、あなたの「ステージをいったん降りる日」が、また1日、1日と近づいてくる。
そんなふうに、流れるように日々が過ぎて、ついに「2018年12月10日」が「今日」になってしまった——私は、そんな気持ちで「12月10日」を迎えました。
短髪になってしまったあなたを見たとき、まるで見知らぬひとのように感じて、すごく淋しくなりました。
でも、すぐに、元気そうに笑ってくれているあなたの顔を見て、ほっと安堵もしました。
笑っているあなたは、やっぱり、私の大好きな、あの笑顔をしているなって。
出発していくあなたが、私たちに向かって書いてくれた直筆のメッセージとその翻訳を読みました。
(翻訳は、후우짱 さんが訳してツイッターに掲載してくださったものをお借りしています。ありがとうございます。)
お元気でしたか?
僕がしばらくの間、お休みの時間を設ける様になりました。
いつも寂しかったし、寂しいだろうけれど
この少しの休みが、より良い姿を見せるため
準備する時間だと思ってください。
そして何より、健康が一番です。
皆さん、お元気でお幸せになるよう祈ります。
僕はこれからも歌い続けるから
時々思い出したら、また僕の声を聴いてください。
帰ってきてまたご挨拶します。
本当に本当にありがとうございます。
絶対にまた会いましょう!
——オニュより——
髪の毛を切っていくときの、あなたの写真も見ました。
その短くなってしまった髪の姿で、ペンを握って、メッセージを書いてくれているときのようすも。
SHINeeのメンバーみんなが、見送りに来てくれたときの写真も見ました。
寒そうだけれど、青く晴れわたった空を背景にした、キーくん、テミンくん、ミノくん、それからあなたの素敵な笑顔。
(キーくんは、笑ってくれているけど、ちょっと淋しそうかも)
あなたには、こんなにもすばらしいかけがえのない仲間がいることを、あらためて感じさせてくれるような、いい写真だなと思いました。
日本のファンにあててくれたメッセージも読みました。
韓国人のあなたが、一生懸命、日本語を勉強して綴ってくれた手紙。
飾らない、あなたの温かな心が、まっすぐに伝わってくる、とても素敵なお手紙でした。
日本のファンのために、わざわざメッセージを書いてくれて、どうもありがとう。
あなたが心をこめて書いてくれたひらがなや漢字を見て、日本のファンとして、すごく嬉しかったです。
2018年2月28日、東京ドーム公演の一番最初の歌は、「Colors of the Season」でした。
何度も何度もCDで聴いてきた、私の大好きな歌です。
3年前、私がSHINeeという存在を知って、好きになりはじめたころに繰り返し聴いていた、思い出深い曲のなかの1つでもあります。
そして、私にとっては、それが最初に耳にした、あなたの「ほんものの歌声」でした。
ステージに立つ「4人しかいないSHINee」を実際に見たとたん、悲しさとつらさがこらえきれなくなって、私は隣の席にいたQと一緒に泣き出してしまったのですが。
前奏が終わって、あなたの第一声が、しずかに会場に響きわたり始めた瞬間、とても不思議な感情に襲われました。
私は、はっとしたのです。
それは驚きに似た感情でした。
悲しみや苦しさ一色で塗りこめられてしまったようになっていた私の心に、あなたの声が、ひとすじのあたたかな光のように差し込んできて、私をはっと驚かせました。
そして、その驚きの中で、ああ、あなたの声は温かい、としみじみと思ったのです。
ああ、あなたの声は、心をあたたかな光で抱きしめてくれるような、そんな声なんだな、と。
「この時間は、(ファンが感じさせてくれた温かさの)そのお返しに、今度は、ぼくが少しでもみなさんのことをあたたかくつつみこめるようになるための、成長の時間だと思います」
——日本のファンにあててくれたメッセージのなかで、あなたはそんな言葉を書き綴ってくれましたね。
その言葉が、私の心にとても深く残りました。
あなたは、ファンである私たちを「あたたかくつつみこめるように」なりたいと、願ってくれているんだな、と思ったから。
そして、私は、東京ドームで、「初めてあなたの声を聴いた瞬間」のことを、ひらめくように思い出しました。
あの瞬間、「ああ、あなたの声はあたたかいなあ」としみじみと感じたのですが、それは、あなたが「ファンのことを、あたたかく包み込めるようになりたい」と願ってくれていたからではないか、と。
そんなふうに願いながら、あなたが、あのステージで歌ってくれたから——だから、私は「あなたの声は、あたたかいなあ」と感じたのではないでしょうか。
『VOICE』、何度も聴いています。
聴くたびに、新しく「好きなところ」を発見してしまうような、そんな素敵なアルバムです。
どの曲が一番すきかな、と思って考えてみるのですが、聴くたびに、この曲もあの曲も、どれもいいな、大すきだな、と思ってしまって、一番が決められません。
それでも、暫定1位を選ぶなら(笑)、やはりあなたが作詞した、「Shine on You」が、私のフェイバリットかもしれません。
私は最初、この「Shine on You」という曲を、あなたが作詞したのだと知らずに何度か聴きました。
スロー・バラードが多くおさめられたこのアルバムのなかでも、とりわけ静かで優しい一曲です。
楽器のイントロダクションがないせいで、あなたが息を吸う音からこの楽曲が始まることが、強く印象に残りました。
優しいギターのストリングス、歌うあなたのブレスの音が、何度もはっきりと聴こえます。
そういう、親密でひそやかな感じが、まるで、あなたが、大切な秘密をうちあけてくれているようだな、と思ったから。
のちに、あなたが作詞した曲だと知って、その言葉(の翻訳)を読みました。
そして、ああ、やっぱりあなたは、あなたの気持ちを、心を、「真実」を打ち明けてくれていたんだと思ったのです。
イヤフォンをつけて、目をつぶって。
この「Shine on You」を聴くと、歌うあなたの息の音がはっきりと耳に届きます。
まるであなたが、私のすぐそばで歌ってくれているかのようです。
「思い出したときには、ぼくの声を聞いて、まっていてほしいです。
それまで、どうか体に気をつけて、しあわせでいてください」
——そうだね、オニュ。
あなたが私たちに届けてくれた素敵な音楽は、たくさん、たくさん、あるから。
あなたの声を聴いて、待っているね。
(この記事は「SHINee」19です。)
「SHINee」の記事を集めた目次はこちら▼
「VOICE」を取り扱った記事は、「SHINee」ランキングに参加させていただいこと・ツイッターでご紹介くださったことで、発表してからの4日間で、のべ約3万アクセスがありました。オニュが多くの人たちから愛されていることを知って、彼のファンの一人として、とても嬉しかったです。
読んでくださった方、応援してくださった方、コメントやご感想を聞かせてくださった方、どうもありがとうございました。(夜ふかしチョコレート)