2018年、2月26日、東京ドームで行われたSHINeeのコンサートに行ってきました。
今日の記事はそれについての感想を書こうと思います。
(ネタバレを気にせずに書いている記事です。ごめんなさい)
1 行ってよかった
行ってよかった、と思いました。
行く前にはあれほど、「行きたいのかどうかさえわからない」と思い悩んでいたけれど。
1曲めの「Colors of the Season」から、我慢できなくて泣いてしまったし、そのあとも何度も何度も涙があふれてとまらなかったけれど。
行ってよかった、と思いました。
素敵なステージを作り上げようとして、とても真剣で一生懸命な4人の姿を見ることができたし、それを応援することができたから。
大勢のファンのひとたちと一緒に、「SHINee! SHINee!」って彼らの名前を叫ぶことができたから。
行ってよかった、と思いました。
私がSHINeeを大好きだったことを、たくさんのファンのひとたちと、それから4人のメンバーと一緒に、振り返ることができたから。
そして。
私が大好きだったあの輝く「5人のSHINee」には、もう2度と会うことができないのだと、はっきりわかることができたから——です。
*
席は3塁側1階席のメインステージに近いところ。
おまけに最前列からも数列しか離れておらず、トロッコに乗ったメンバーが通りかかる時には、今までのコンサート体験のうちでもっとも、彼らをまぢかで見ることができました。
つい数日前にEXOの公演で見た京セラドームよりも、もっともっと東京ドームは大きいです。
そこに、観客が持っているペンライトの美しいあかりが、燦然と灯ります。
下から見ていて、とてもきれいな光景でした。
ムービングステージ(動いたあげくに、びっくりするほど高くまで持ち上がるステージでした)、サイドステージ、トロッコ、天井にさまざまな模様を描くレーザー光線、バックスクリーン。
大がかりなセットが、日本で一番大きい舞台にふさわしく、たくさん用意されていました。
それだけでも圧倒されるのですが、さらに、ミノとテミンが気球に乗って高い席にすわる観客たちにファンサしてくれました。
(気球が登場したとき、「マジですか、あれにSHINeeを乗せるんですか」と素で驚きました。そして、ミノがスタッフさんとともに、安全装置を装着しはじめたとき、「本気で乗るんだ…」と思って見ていました)
(ミノくん、テミンくん、気球の安全を管理していたスタッフさん、ほんとうにお疲れさまでした。ありがとうございます)
そこまでやってくれたメンバーと製作陣、スタッフの皆さん、どうもありがとう、と感謝したい気持ちでいっぱいです。
2 テミン・キー・ミノ
① テミン
ジョンヒョンのパートをカバーすることが多かったのは、たぶんこのひとだったと思うのだけれど、あぶなげない歌唱と強力なステージ力を発揮してくれて「ああ、このひと、やっぱりパフォーマーとしてすごいんだなあ」と思わせてくれました。
シルバーブロンドのさらさらヘア、あのテミンの魅力的な容姿。
登場時の王子様ふう衣装が強烈に似合っていました。
(あのものすごい「ステージ力」って、どこから出てくるんだろう?
歌がうまい、ダンスがうまい、だけじゃ、説明がつかないオーラが彼から出ているんですよ、ほんとうに。
あの彼自身が光を放っているような感じ、いつもスポットライトが当たっている感じ、彼の輝きは、どこから出てくるんだろう?)
② キー
すごくキュートなひとだなあ、とあらためて思いました。
金髪の髪、ほっそりした顔立ち、なまめかしいくらいの視線、ちいさな唇。
赤と黒のジャケット衣装のとき、「肌の露出」を彼ひとりだけ大きくしてくれていて、それがとても魅力的でした。
彼はわりと早い段階から、涙を流し始めていたのだけど、歌声を涙でとぎらせることなど、一度もなかったです。ダンスも完璧。「Love Like Oxygen」ぐらいからファンサが始まったのですが、そのとき、一番はなやかな笑顔を浮かべてくれたのは、彼です。
日本語のフルーエントさにはほんとうに舌を巻きます。
プロフェッショナルな意識のとても高いひとだと思いました。
そして、MCで語ってくれた短い言葉のはしばしにも、「未来形のSHINee」について、彼が強く意識していることが表れていると思いました。
③ ミノ
男らしいハンサム、背の高い体(テミンもそうだけど、脚がこれまた、長い!)、あの「どんぐりまなこ」が、どうしようもなく好き。
歌もダンスも、もう文句なんてつけようがないくらいの彼なんだけれど、すごくファンサが丁寧なんです。
彼一人だけ長い時間ステージにとどまって、手を振り、お辞儀をし、できるだけたくさんのファンと直接的なコンタクトを取ろうとしてくれていました。時間的な制約もあるでしょうに、一生懸命なその姿を見ていて、ほんとうに素敵ないいひとだな、と思いました。
これだけのスターなのに、おごる姿勢がひとつもない。「来てくれてありがとう」「応援してくれてありがとう」と彼が真剣に思ってくれているのがすごく伝わってきて、嬉しかった。
一番最後のコメントで、彼が「韓国から来てくださったお客様もいるので、韓国語でも挨拶したいです」と断ってから、韓国語でメッセージを述べてくれました。
——実は、開演前に韓国から来ているシャオルの方を数人みかけて、同行者のQと二人で話していたところだったのですが。
Q「日本でコンサートやってくれて嬉しいよ。韓国で復帰コンサートだったら、うちら、絶対見られなかったもん」
私「そうだね。だけどそのぶん、韓国のシャオルさんたちは、日本まで来ないとステージの彼らが見られないってことなんだね」
オニュ復帰第一弾が、このコンサートだったわけで、もう入隊までの時間がそんなに残されていない彼の年齢を考えると、「ステージのオニュを実際に見る」というチャンスはすごく限られているわけです。
外国である日本までわざわざやってきて、コンサートチケットの手配、航空券・宿泊の手配。
手間とお金をたくさんかけて、果敢に韓国から日本までやってきた韓国人のファンにむかって、きちんと感謝の言葉を述べてくれる、ミノは素敵なひとだな、と思いました。
3 4人のコンサート。
会場には、「5人の大きな宣材写真」がありませんでした。
また、極端にMCが少なかったです。
最初のコメントで話したのは、オニュが一言と、キーの挨拶だけ。
そして、一様に真剣な表情のメンバーたち。
(あの9月2日、東京ドームでビッグスマイルを見せてくれていたミノやテミンは、今回、終始表情が固かった。特にミノは「沈痛な」といってもいいような表情でした)。
ダンスに関しては、「代役」のダンサーを立てずに、振りやフォーメーションを変更して、4人のダンスを踊ってくれました。
歌は、メンバーがジョンヒョンの声をカバーしたところもあるし、録音音源の彼の声がそのまま流れたところもあります。
*
「ここからは、5人のSHINeeの歌声をお聞かせしたいです」
コンサートの中盤、 キーがそう言って、いったん、ステージからメンバーが下がりました。
VCRがはじまったのですが、まず、スクリーンに映し出されたのは、日本語と、韓国語の文字でした。
「ねえ、ジョンヒョン。
今日、君はここに来てくれているよね?」
そんな2行の言葉。
——観客から悲鳴のような泣き声が上がりはじめました。
私もQも涙が止まりません。周りには、肩を震わせながら激しく嗚咽しているひともいます。
これまでのSHINeeの思い出やMV、ジョンヒョンの笑顔が写真と映像で流れていきます。
それに、「私達」という複数形の一人称によるメッセージが挿入されていきます。
私達が、どれほどSHINeeを大切にしていたか。愛していたか。
君の音楽と、君のことをどれだけ好きだったか。
——そういうメッセージ。
「私達」はファンの声の代表です。
その「私たち」が「君」と語りかけている相手は、ジョンヒョンです。
写真にはジョンヒョンだけのショットもあります。
ギターを弾いている姿。立っている姿。
それから、5人そろったショットも何枚か。
ミノもテミンも、キーもオニュも、ジョンヒョンも。
こんな日が来ることを予想もしていない、輝くような素敵な笑顔で写真におさまっています。
ほんとうに、こんなに愛されていたひとだったのに、こんなに素敵な笑顔で笑ってくれているのに。
どうして、こんなお別れになってしまったんだろう?
(…続きます。すみません、無駄に長くて)
(2018.02.28)
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(この記事は「SHINee」10の記事です。)
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