(すみません、この記事は昨日の記事からの続きなので…もしよろしければ、以下の記事を先に読んでくださると嬉しいです)。
【たまアリレポ3】【メントまとめ】心で抱きしめて(上)【Chen】・『The EℓyXiOn』EXOコンサートレポ・2018.01.27-28さいたま
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ねえ、と私は語りかけてみたい気分になっていました。
今は更新がとまってしまった、あの知的な文章をブログに綴っていた女性に。年齢もご本名も、実際には知るすべもなく、ただAさんというHNしか知らないその方に。
「Aさんが、その才能を高く評価していたチェンくんは、今、私の目の前で、ちゃんと『ファンを心で抱きしめて』くれていますよ」と。
いいえ、チェンチェンだけじゃなくて、ここにいる8人全員が、こんなに高度なパフォーマンスを見せてくれて、こんなにきらきらした汗をいっぱいかいて、これほどたくさんの観客全体を魅了しつくしているんです。
それって、Aさんが書いていらしたように、「ファンを心で抱きしめて」いないと、できないことだと思うから。
もしかしたら、Aさんもこの会場にいらっしゃるかもしれないし、あるいは時間が経ってから、このステージをDVDでご覧になるのかもしれない。それとも、もうEXOのファンであることから、離れてしまったのかもしれない。
でも、Aさんがお好きでいらしたチェンくんは、あの一件で心を曇らせてしまうことなく、とても素敵な表情で、今、ステージの上から、私たちファンを「心で抱きしめてくれて」います。
それは、確かなことだと思うのです。
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——と、ここで話が終わっていたなら、ちゃんと大人らしい文章を書けたなあ(そうでもないか)、と私も自画自賛できるんですが(苦笑)、ここで終わらないのが夜ふチョコですよ(残念)。
ええと。
私は今回、チェンチェンに泣かされてしまったのですが。
自分でもそんなところで泣くとは思ってもみませんでした。
27日、私のすわっていた席は、ステージから見て右側(トークのときにチャニョルが立つ側)の、Y字型に伸びたステージの先端部分がとても近い、200レベルの席でした。
トロッコに彼らが乗ると、かなり近くでその姿を見ることができます。
はっきりと表情や顔が見えるような距離感で、福岡・さいたまの公演に参戦したこれまでの4日間のうち、もっともステージに近い席でした。同行者のQ(熱烈なギョンスペン)が「あんなにギョンちゃんの顔をはっきり見たのは初めてだよー」と感激していたほどでした。
このブログを読んでくださる方にはおわかりだと思うのですが(暴れてますので…)、私はチェンが好きです。
もう自分でも何がなんだかよくわからないほど、好き(苦笑)。
もちろん歌声が好き、声そのものが好き、ハンサムなルックスも好き、礼儀正しくて頭のいいところも好き、笑顔が好き、複雑で精緻な思考回路を持ってるところも好き。(作詞とか見ててもそう思うなー。このひと、あきらかに「言葉でひとつの作品を構築する」ってことの意味を理解しているタイプのひとですもん)。
あげればキリがないのは、誰のファンの方でも同じなのでしょうが、煎じ詰めれば、もう自分でも好きという気持ちを持て余して困っているほどに、キム・ジョンデという青年が好きですね。
なんなんでしょうね、これ(苦笑)。
アイドルくんを「好きすぎてツラい」とか、そんなふうに言うことが許される年齢を、私は大幅にすぎているんですが。
トロッコ1巡めのとき、チェンとベッキョンが乗ったトロッコが、私とQの真下あたりに来ました。
チェンは私のほうを向いていて、ベクは私に背を向けていました。
ベクもチェンも、たくさんの方向に向かって、伸び上がるようにして、一生懸命手を振ってくれています。
トロッコが、マックスで私の近くに来たときの距離感というのは、「300人くらい収容できる大きな階段教室の、まんなかあたりから教壇を見た感じ」でした。相当近いです。
うわ。ジョンデくん、ちかい。
すごく、近い。
チェンくんの顔がはっきり見えます。笑っているのも、ちゃんとわかります。
(毎日、アホみたいに写真だの動画だのを見すぎているせいで)すっかり見慣れてしまった、けれども決して見飽きることのない、私の大好きな笑顔で。
彼の体は私のほうを向いていて、向き合うような感じ。
真正面から。
——そのとき、私が感じたことを、言葉にしてしまうととたんに陳腐になるのがわかっているので、なかなか勇気が必要なのですが、まあ、書きます。
私は、彼に「抱きしめられた」と思いました。
彼の心で。私の心を。
あたたかな光の腕が彼から伸びてきて、私の心を、抱きしめてもらったと感じたのです。
実際には、1秒か2秒の、とても短い時間だとわかっていますが、時がその流れを止めたように、その瞬間を長いものに感じました。
周囲には観客の歓声がすごくて、大きな音を耳にしていたはずなのですが、記憶のなかでは、それらの音はすべて私から遠ざかっています。
感じていたのは、あたたかさ、嬉しさ。
それから、緊張に似た、とてもどきどきした気持ち。
えー、……まずいな、何これ。
涙がこぼれてしまって、そう思いました。
(繰り返しますけど、「コンサートでアイドルくんがそばに来てくれて、感極まって泣いた」とか、そういうことが許されるような年齢じゃないんです私……)。
まずいでしょ。
まずいでしょ、こんなことで泣いたりしたら。
ホテルに帰り着いてから、あのチェンペンのブログ主さんが書いていらした「ファンを心で抱きしめてあげてね」という言葉を、別の感慨を持って何度も思い出しました。
あの言葉は、「ファンの存在に感謝して、ファンのことを大切に考えてほしい」ということの「たとえ」だと思っていたけれど。
それにとどまらずに、もう一段、深くて具体的な意味があったのかもしれないな、と。
彼の心で、抱きしめてもらったかのようなあのあたたかな幸福感、どきどきした気持ちは、それはそのまま、「私がチェンを好きだ」ということの裏返しです。
私がチェンに対して抱いている感情を、物理的に近くに来てくれたことがきっかけとなって、視覚でとらえた彼の上に投影して、認識したにすぎない——そんな合理的な説明を試みようとする、大人の私もいます。
それでも。
なんとなく、奇跡に似た何かを信じている私もいるのです。
チェンのなかの、ファンを大切に思ってくれる真剣な気持ちが、私の中の彼を大好きでたまらない気持ちと。
あの瞬間、ほんとうにあたたかく呼応しあったのではないか、と。
音楽とダンス、光と闇と熱、熱狂と興奮。
あそこに集まったたくさんのひとたちの、とても強い思い。
チェンに「心で抱きしめてもらった」と、そんなふうに思わせてしまうような、強いエネルギーが、あのコンサート会場には満ちていました。
それを作り出したのは、EXOのメンバーと、あの舞台の裏側にいてくれたスタッフさん、そして観客の私たちだったのです。
(2018.02.02)
(この記事は「コンサートレポ」11・「Chen」18です。)
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