EXOにmellow mellow!

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【たまアリレポ2】チェンだけの『Heaven』・『The EℓyXiOn』EXOコンサートレポ・2018.01.27-28さいたま

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1. ふたりの声で

 イントロダクションのVCR(例のギョンスくんの語りのやつね)が終わって、まだ真っ暗闇のなか、ベッキョンの第一声が響くところからこのコンサートは始まります。

 そのベクの声を歌い継ぐのがチェンです。

 暗闇の中で、まぶしい光が炸裂するようなベッキョンの声を受けて、チェンの声が響きわたります。

 ベクとは異なる色彩の光で、旋律を照射するような歌いあげかた。

 最初にベッキョンがステージに投げつけた光の、まぶしさを増幅させるように、ジョンデの澄んだ声がつよく高らかに響く。

 闇のなかにいるまま、このふたりの声に耳を傾けるところから、彼らのコンサートのすべてが始まるのです。

 

 すでに福岡公演を2回見ていて、その構成は知っていたというのに、私は再び、新鮮な驚きの感覚を感じていました。

 ベッキョンの第一声は、どきどきする感覚。

 そして、それに続くチェンの声には、ぞくぞくする感覚を味わうのです。

 表現上の比喩ではなくて。

 身体上に展開する強烈な「快」の感覚を、実際に、私はこの瞬間の彼らの声から受けとったのです。

 

 さいたま1日めも2日めも、チェンは「うわ、今日の彼、声量がすごいなあ」と思わせるような歌唱を、コンサートの全体を通じて聴かせてくれました。

 そしてコンサートの終盤、なんだか私は、バカみたいに彼のことで泣いてしまったのですが。

 

 去年の春くらいからなのかなあ、と個人的に推測しているのだけれど、まるで「境目」があるかのようにはっきりと、チェンの声量は変わったと感じています。

 そして、その声量に支えられるようにして、彼の声は深くなったし、多彩になったとも思うのです。

 「声が出ちゃって出ちゃってたまらない」みたいな、ほとばしるような彼の声を、ペンライトを振りながらあの会場で実際に聴くと、ほんとうに心が震える体験になります。

 そういうものを味わわせてくれて、どうもありがとう。

 そんなふうにチェンに言いたいのです。

 

2. 雷鳴と『Forever』

 『Eve』のあと、彼一人だけステージに残るという演出で、高らかにチェンが冒頭を歌いあげるのですが。

 韓国語がわからない私には、「You could be my only star, you could be the moonlight」という英語の歌詞なら、歌われた瞬間にダイレクトに意味がわかるので、強烈に印象に残る、というのがあるのかもしれないけれど。

 このひとの高く澄んだ歌声で、パーンと空間をつらぬくように歌われると、ああ、なんて鮮烈なメロディだろうと思うのです。

 CDに収録されたバージョンだと、同じ歌詞をギョンスが歌っている(なんか、非常に攻めてきたな、と思ったw 彼にしてはセクシーな歌い方じゃありません?w)のだけど、曲のはじまりのこの箇所は、ジョンデのつよく澄んだ声こそがふさわしい。

 

 ところで、EXOのメンバーって、全員「特殊能力設定」を持たされているじゃないですか。

 「なんという恥ずかしげもない中二病設定」って最初はゲラゲラ笑っていたんだけど、最近、この設定の「妙」のことをしみじみと思います。——だって、ベッキョンの歌声は確かに「光」をイメージさせるし、スホは「水」で正解。

 ギョンスのボーカルの重さと深みは、「大地(力)」こそが似合いだし(英語で表記するときには「earth」なのが、これまたニクい)、セフンの飄々とした雰囲気と「すーっとした美形顔」に、よくぞ「風」を持ってきたと思う。

 チャニョルがこれまた、「炎」なのは「そう来るしかない」って感じだし、カイの「身体表現ならお手の物」感は、「瞬間移動」がしっくり来る(笑)

 そして、チェンが「thunder」なのも、まさしくそのとおり、だと思う。——あの高く澄みきった声をメロディにのせて、パーンとぶつけてくるような彼の歌の「キメかた」は、天空から大きな光が落ちてきて、目の前で炸裂したような気分になる。

 「Forever」の歌い出しは、ほんと、そんな感じ。

 

3.『Touch it』(キム・ジョンデ作詞)

 スーツ姿でメンバー全員が歌うときには、ほんとうにみんな楽しそうで、見ててすごく嬉しくなる。チェンチェンだってもちろん、「キメッキメ」な感じで、テーブルに乗っかってスタンドマイクで歌っちゃう。

 カイのダンスもいいし、ボーイズが各自繰り広げている小芝居も最高で、そんなにファンサービスしてくれなくても(苦笑)っていうくらい。

 チャニョルとギョンスもなんかごちゃごちゃやってるし・笑、セフナはリーダーにキスまがい(!)のことをするし。

(あのねえ、ここ、福岡公演の時点では、まだセフナがヒョンに「顎クイ」する程度にとどまってたんですよ。それから1ヶ月たって、2人の仲が順調に進展したのか、さいたま1日目で突如「キスまがい」になったw。かと思ったら2日めは、「指で間接キス」に軌道修正。ああ、京セラではいったいどうなっちゃうのかしら、と思ったら、胸が高鳴ってしまうのは、私だけではないはずw)

 繰り返されるサビのメロディが、スパイラルを作ってどんどん高まっていく。全員で短いパートを歌い継ぎ、メンバーみんなの力をあわせて、疾走感作り出していく。

 この曲は「メンバーのチームワーク」みたいなものを、とても強く感じさせてくれて大好きなんです。8人の声の色彩を、精巧に組み合わせて、そのことでしか生み出せない楽曲を彼らは作り上げたんだと思う。

 その曲を作詞したのが、キム・ジョンデくんだっていうのが、私は結構嬉しかったりする。

 彼が作詞した曲を、メンバーみんなが、こんなにノリノリでパフォーマンスしていて、会場を埋め尽くすオーディエンスに大歓声で受け入れられているのだと思うと。

   ジョンデくん、よかったね。ほんと、あなたEXOになってよかったね。

 ——って、そんなことを思うなんて、私は相当、ファンとして焼きが回ってるなと自分でも思うけれども・苦笑。

 

4.『Boomerang』とスタンドマイク

 金ピカの「EXO仕様」のスタンドマイクを使って、パフォーマンスしながらの歌。

 これはとにかく、ベクのヴォーカルがめちゃめちゃカッコいい、と思っていたけど(ベクの声に合ってると思うのね、この曲が)。

 今回、ステージでのパフォーマンスを見ていたら、実はチェンの歌もすごーくカッコいい。とどのつまり、歌声の力が非常に際立つメロディなんだと思う。

 しみじみとカッコよかった。

 

5. 口ずさむ唇『Walk on Memories』

 この歌、メロディラインそのものが、私は好きでたまらないのだけれど(アホみたいに鬼リピしてる)。

 モニターを見ていると、この曲を歌うとき、他のメンバーのパートでも、チェンはマイクに音を拾わせないで、毎回、唇を動かして口ずさんでいるんですよ。

 歌いたくてたまらなくて、勝手に唇が動いてしまうようなその感じ。

  モニターに映るそんな彼の表情を、あの場所でリアルタイムで見られてよかったと思った。

6. チェンひとりの『Heaven』

 「Hello, Angel」という印象的な歌い出しからはじまる、この美しい旋律の歌を、私は何度聴いたかわからないです。

 もともと、こういうロマンティックでセンチメンタルなメロディラインに弱いという自覚があるのですが、この曲はほんとうに好き。一時期は、この曲だけをループにして何度も何度も聴いていました。そして、こんなにも『Heaven』が私をひきつけてやまなかったのは、チェンのあの声の「Hello, angel」という歌い出しが、あまりにも魅力的だったからです。

 

 彼の歌声を3つのキーワードにまとめるなら、「高音・澄んでいる・響く」。

 私はもともと、澄んだハイトーンの男性ボーカルが大好きなのですが(ふだんの私の好みからすれば、ハスキーヴォイスのベッキョンがイレギュラーな存在)、ジョンデくんの場合は、センチメンタルな旋律が、彼の声のきらきらひかるような魅力を増幅させるのだと思っています。

 福岡の公演で私を魅了してくれたチェンのソロパートは、さいたまの公演でもまったく変わらずに、私をうっとりさせてくれました。

 歌い上げるところは思い切り高らかに、繊細さを出すところは思い切り声をしぼって。

 豊かな声量と高い技術に裏打ちされた、自由自在な歌唱。

 おそらくは、今の地点にいるチェンだからこそ到達できた歌声だったのだと思います。

 聴き終わったあと、私は「ほう」と思わず、ちいさなため息をつきました。

 そんなふうにして初めて気づいたのですが、私は彼の「Heaven」を聴いていたとき、自分の息を殺していました。そしてそれに気づかないほど、夢中だったのです。

 

  心からの拍手を送りましたが、でもこのときは泣いたりはしませんでした。実は。

 

 ——バカみたいに涙が出てしまったのは、もっとこれよりあと、別の瞬間でした。

 

( ——すみません。無駄に長くて、そのうえ結論をひっぱってしまいまして…でも、もう寝ないといけない時刻なので…ごめんなさい)。

(2018.01.30)

 

(この記事は「コンサートレポ」⑨・「Chen」(16)です。)

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(画像はお借りしました。ありがとうございます)