8. Precious 【Xiumin】
You are and will be the most precious member in EXO.
あなたは、EXOのなかで一番たいせつなメンバーです。今も、これからも。
★この「ペンミ2018参戦記」は、以下の記事から続いています。よろしければ、そちらからお読みくださると嬉しいです。
夜ふチョコは、7月1日(日)の第一部・第二部に大学生のQと参加しました。
「EXO CHANNEL・ペンミ2018レポ(1)」 運命の発券・トレカ・座席
レポ(2) Sehun / Cool・ Kai / Lovely・ D.O. / Funny
レポ(3) Chanyeol / Lively (生き生きとした)
レポ(4) Chen / Mellow (甘い)
レポ(5) Baekhyun / A Natural (天才)
レポ(6) Suho / Sound (健やかな)
親愛なるシウミンさんへ
はじめまして。
夜ふかしチョコレートと申します。
あなたよりだいぶ年上の(苦笑)EXO-L2年生です。
ご存知のように、日本は四つの大きな島からできていますが、その一番北にある、北海道というところに住んでいます。冬になると、人の背丈よりも高く雪が降りつもるような、そういう雪の深い場所です。
日本語で書いているこの手紙を、決してあなたが読むことはないのはよくわかっているのですが、今日の記事は、あなたへの私信というかたちで書こうと思っていました。
そうすることで、あの日(2018年7月1日・ペンミの最終日です)、私が幕張メッセであなたたちを見ながら感じていたことを、もっとも私の気持ちにそぐうかたちで書き残すことができるだろう、と考えたからです。
そう考えた背景には、もうひとつ、ちょっとおかしな理由があります(笑)。
あなた(と、これを読んでくださっているブログ読者の方)が引かないでくれることを願っているのですが、あのステージを見ながら、私はしばしば、心の中であなたに語りかけていたのです。
「ねえ、シウミンさん」とか、「そう思わない? シウミンさんも」とか。
気持ち悪くてごめんなさいね(苦笑)。
でも、私がそんなふうに、ステージにいるシウミンさんに、心の中で何度も喋りかけていた理由を、きっとあなたなら、わかってくれると思うのだけど。
「今日がたぶん、最後になるかもしれない」と私はあの日、ずっと考えていたからです。
本物のあなたの姿を私の目で見て、本物のあなたの声を私の耳で聴いて。
本物のあなたと同じ空間を共有することは、もしかしたら、今日が(あなたの入隊前は)最後になってしまうかもしれない、と何度も考えながら、あのステージを見ていたからです。
第一部では、濃いグレイと白の、はっきりしたストライプのシャツを、第二部では少年のようなシンプルな白いTシャツとジーンズ姿を見せてくれましたよね。
そのTシャツ+ジーンズ姿のときに、あなたは、かなり目立つピンク色のスニーカーをはいていて、それがすごくかわいらしかったです。
——ええと、29歳にもなった男性に対して、「かわいらしい」という表現を使うのは、普通なら「どうしようかな?」と躊躇するところですが、あなたには、あえてこの賛辞をお贈りしようと思います。
なぜなら、「ファンの方にかわいいと言ってもらえるのはとても嬉しい」とあなたがインタビューで答えてくれていたことを覚えているのと、(あのペンミの日に限らず)あなたの姿を見ていると、私は何度も何度も「かわいらしいひとだなあ」という感慨を抱くからです。
きれいな顔立ちのひとだなあと思うときも、かっこいい、とか、素敵だな、と思うことも、もちろん多いですし、「きゃ♪ セクシー♪」って思うことだってあるのですが。
あなたを見ていて、もっとも多く思い浮かべるのは、「かわいい」という形容詞なのです。
あなたが、真っ白な、大きめの前歯をのぞかせて笑ってくれたり、小柄な体で飛び跳ねるようにしてダンスしている姿を見たりすると、私はいつも、無条件に胸のなかがぎゅっと引きしぼられたように感じます。
その感覚は、とても「せつなさ」に似ています。
「愛おしさ」にも似ているかもしれません。
そして、思わず、心のなかでつぶやいてしまうのです。
「ああ、なんて、かわいらしいひとだろう」と。
あなたのことを、これほど熱心に見つめるようになったのは、実はとても遅くて、CBXの活動が始まったあとのことです。
私がEXOの存在を知ったのが、2015年のクリスマスごろですから、そこから実に1年以上が経過しています。
CBXのファーストアルバム「Hey Mama」を購入したときには、正直に申し上げると、まだ、あなたについては「ノーマーク状態」でした。
大きな瞳と、笑ったときに口元からのぞける真っ白な歯が印象的だということと、ジョンデくんが強く慕っているメンバーだということ、「あまり喋らないひとなのかな」という感想を抱いていた程度でした。
——なんというか、自分でも不思議な心の動きだったので、よく覚えているのですが、CBXのCDを聴いてMVを見るうちに、たったの数日ほどで、あなたに夢中になってしまいました。
「Cherish」のステージ映像や、MV「Crush U」で、あなたは左耳に、金色のクロスのかたちをしたピアスをしていましたよね。それがちらちらと揺れるさまがたまらなく魅力的で、私はバカみたいに、何度も何度もそれらの映像を見ました。
あなたの大きな瞳は、ただ形が整っているだけではなくて、すごく生き生きした光を宿していること。
小柄だけれど、姿勢とスタイルのいい体から繰り出されてくるダンスは、あなたしか持っていない魅力を強く有していること。
CBXの活動を見つめることで、そういうことに、ようやく私は気づいたのです。
「なんで今まで気づかなかったんだろう?」
——いったん、あなたの魅力に気づいたら、そんなふうに不思議に思うほどでした。
あなたの歌うところも、パフォーマンスする姿も、ちゃんと目にしていたはずなのに、なぜ私の視線は、これほど魅力的なあなたのことを、素通りしてしまっていたのだろうか、と。
時間を遡るようにして、もう一度、EXO-M時代のMV作品を視聴しました。
今よりも数歳若いあなたと、他のメンバー(チャニョルやセフンがまるっきり少年の顔をしていて、笑ってしまうほどでした。いえ、スホさんやギョンスくん、ジョンデくんもベッキョンくんも、イーシンさんだって、若い。笑っちゃうくらいに若いです)、そして今は別の道を歩いているメンバーたち。
——それぞれに魅力的なそれらのメンバーのなかでも、小柄なあなたの体は、いえ、小柄だからこそ、いわく言い難い、強い魅力を放っていました。
均整のとれた小さな体が、スピード感のある、いきいきとしたダンスを見せてくれるとき、小柄であることが、実は強力なレバレッジになっているのです。
第二部の「Talk Channel」のとき、「夜、寝るときに、枕を抱きしめていそうなメンバーは?」のイメージアンケートで、EXO-Lたちが選んだのはあなたでした。
その前段階で、エハラさんとセフナのやりとり(「あにや!」)、ギョンスの「セフナの四つの枕」のエピソードがアドリブで暴露されて、会場はあたたかい笑い声で包まれていましたね。
で、結果が発表されると、あなたが1位でした。
「長男だから、普段は甘えることができないので、夜、寝るときくらいは枕を抱きしめて癒されているのでは……」というような、EXO-Lたちがあなたを選んだ理由を進行役の男性アナウンサーさんが発表したとき、あなたはちょっとおおげさなくらいに、「うん、うん」という「耳を傾けているジェスチャー」と表情をしてくれました。
そして、「癒されているかどうかわかりませんが、確かに僕は、夜寝るときに、大きな枕を抱きしめていますね」と(通訳さんの言葉を介して)答えてくれたときの、あなたの素敵な表情が忘れられません。(会場からも、あなたがあんまりかわいらしいので、きゃあ♪という、さざなみのような歓声が上がっていましたよね)。
トークやゲームの際のさまざまな場面で、あなたは、ちょっと大げさとも言えるぐらいに、うなずいたり、くるくると表情を変えたりしていました。そして、そういう細かな動作が、ステージでの進行をしっかりとサポートしているんだなあ、としみじみと思いました。
オーディエンスである私たちと、ステージの上のあなたたちとの間には、言葉の壁があります。物理的な距離もあります。
あなたがずっと続けてくれていた、その「ちょっと大げさすぎるぐらいのジェスチャー」は、それらの壁と距離を、ぴょんと乗り越えさせてくれるものなんだと思うのです。
それから、あなたの日本語。
CBXの「Magical Circus Tour」のときから感じていたことですが、あなたが話してくれる日本語は、ほんとうに、ほんとうに上達しましたね!
2017年12月23日、福岡マリンメッセでの公演を見たのが、私の「初めての生EXO体験」なのですが(「Boomerang」のときに、カイくんのズボンが破けちゃった公演ですよ・笑)、最後のコメントであなたは「日本語が話せない自分に、自分自身で腹が立ちます」と言っていたことが強く記憶に残っているのですが。
そのときと比べて、たった半年ほどの間にすぎないのに、あなたが話してくれる日本語は、劇的に上達しています。日本語の勉強を、ものすごく頑張ってくれたんだなあとしみじみと思います。
あなた自身も「日本にいる間、毎日毎日、日本語の勉強をしました」と言ってくれたのですが(CBXの「Magical Circus Tour」5月19日名古屋公演)、それがはっきりと成果として出てきていると思います。
今のあなたは、あなた自身の中に、「モデルとなる日本語の音」のイメージが、だいぶできあがっていることでしょう。
ただ、用意された日本語を暗唱しているのではなく、日本語の構造や語彙を理解したうえで、あなたが話そうとしてくれていることが、ちゃんと伝わってきます。
日本語ネイティブの私が「太鼓判」をバッチリ押すのですから、もっともっと、自信を持ってくださいね。
あなたが歌ってくれる、日本語の歌もとても素敵です。
韓国語の歌ももちろん素敵なのですが、日本人である私たちにとっては、メロディと一緒にダイレクトに歌詞の意味が伝わってくる日本語の歌は、とても嬉しい、あなたたちからのプレゼントです。
がんばってくれて、ほんとうにありがとう。心から、嬉しいです。
今年の2月の終わり、京セラのEXOの公演を見にいきました。
コメントの最後を、あなたは、とても素敵な日本語でしめくくってくれましたね。
「みなさんは、僕にとって、かけがえのない、とても大切な大切な存在です」
「もし、できることなら、僕も、みなさんにとって、かけがえのない、大切な存在に、なりたいなあ……」
最後のところを、「なりたい、なあ〜……」と、語尾を伸ばすようにして、冗談めかしながら、小首をかしげるあなたのかわいらしい姿と声が、私の胸のなかに焼きついています。
シウミンさん。
私だけではなく、ファンにとっても、そして、EXOというグループにとっても。
あなたは、かけがえのない、たいせつな存在です。
今も、今までも。そして、これからさきも、ずっと。
precious [adjective]:
1. of great value; not to be wasted or treated carelessly
2. greatly loved or treasured by someone
precious [形容詞]:
1. 大きな価値のあること。無駄にされたり、不注意に扱われるべきではないこと。
2. 誰かから、とても愛され、大切にされていること。
*次のペンミ参戦記 (8)はこちら!▼
(画像はお借りしております。ありがとうございます♪)
こんばんは、夜ふかしチョコレートです。うわー、前回の「ある夜の通話」に、ありがたいことにたくさんのコメントをいただいてしまいました…!
すごく嬉しかったです。こちらで、小説じたてのものを発表するのが初めてなので、実はかなりドキドキしていました……好意的に受けとめていただけたこと、「泣きました」というお言葉をくださった方がいらしたこと(実は複数)、たいへん嬉しく読ませていただきました。
いつもコメントくださる方(ありがとうございます)、初めてコメントくださった方も、久しぶりにご感想のお手紙を寄せてくださった方も。
どれもとても嬉しく拝見しております。心より御礼を申し上げます。
ペンミの参戦記、あと一記事を予定しているのですが、次回は、お返事を書かせていただく予定です。すごくお待たせしていてすみません。
また、はてなスターでお気持ちを示してくださった方、読者登録してくださった方も、ほんとうにありがとうございました。