(EXO「京セラ公演」1日目の感想が、まだバカみたいに長々と続いています。すみません。
前回は、座席の位置とベクとミンソクさまについて書きました。
よろしければ、どうぞ。)
3. 【Chen】Beat
福岡公演で、初めて「生ジョンデ」を見たときにも感じたことなのだけれど、今回の彼からも「私はこのひとのダンスが好きだ」ということをすごく強く感じました。
私は、彼の歌声の魅力(と歌うときの顔の表情)に首根っこのところをつかまれているので、普段はあまり彼の身体的な表現のほうにまで気が回せないでいるのだけど。
実際に自分の目で、ステージ上でパフォーマンスする彼を見ていると、このひとのダンスはとても強く心に残ります。
「ジョンデの動き」としか言いようがないモーション。そして、その動きは、とても魅力的だなあ、と。
福岡のときは「手とか腕の動きのせいかな?」と思ったけれど、今回は「脚の動き」のほうが、「うーん、すっごい独特」だと感じたんですよね。
この感じ、言葉でうまく伝えられないので、こういう書き方をしちゃうけれど、やはり8人のなかだと、ジョンデくんの体は小柄な部類に入る。でも、その小柄な体に高いエネルギーをみなぎらせてダンスしているようで(「高いエネルギー」っていうのは、ベクにも共通して感じる感覚)、その「ちっちゃい感じ」が非常に魅力的なんです。
セフナとかチャニョルみたいに、恵まれた長身+美形だと、もうそれだけで彼らの身体表現は舞台の上で雄弁になるのだけど(そしてカイは別格)、ジョンデくんのダンスも、負けず劣らず、「俺!」を主張している。
それがすごく好きです(真顔の告白)。
ジョンデのダンスから感じていたのは、リズム、躍動、エネルギー、力。
「Beat」という言葉に代表させて、この稿のタイトルにしたけれど、でもそれって、私はふだんはカイから受け取る印象なんですが、今回はジョンデくんからそれを強く受け止めました。
特筆したいのは、2曲めの「Forever」。
(これは、ジョンデくんに限った話ではないけれど、この曲の歌い出しが、印象的なチェンくんなので、ここに書いておきます。)
福岡公演のときにはなかった演出だと思うけれど(思い違いだったらごめんなさい)、さいたま公演のときから、この曲ではスライド式に動く、「ドアのセット」を使って、歌い継いでいくメンバー一人一人にフォーカスが当たるような舞台構成へと変わっていたます。
綿密に計算された複雑な動きで、装置を動かすスタッフさんも、位置と流れを正確に覚えなければならないメンバーも大変だったと思うけれど、危なげのない、流れるような動きで次々とメンバーが入れかわるように出てきてくれて、観客はただ、彼らのパフォーマンスに酔いしれていればいいと思うのですが。
そして、今回、私は、舞台の袖の奥までが見えてしまうような、一塁側のメインステージ脇に座っていたせいで、このパフォーマンスのときに、どうやってメンバーが(正面からは見えない場所で)動いていくかを見ていました。
みんなかなりのスピードで扉のセットと同時に移動していかないと、あの動きは完成しないんだということがよーくわかりました。
ジョンデもスホも、チャニョルもセフンも、ダンサーさんたちも。
でも、みんな、けっして小走りになったりせず、凛とした動きで移動していくんですよね。
そうか。正面からは見えなくても、彼らは「舞台の上」にいることを意識しているんだな、と思いました。なぜって、私が見えていたものは、私と似た位置(そして、逆の3塁側のほうでも)にすわっていた100人前後には見えていたはずですから。
いや、しびれるなー、ほんと、かっこいいなーEXO!
そして。
今回、私を泣かせた2人のうちの1人はこのひと、チェンチェンです。
やはり、彼のソロパート『Heaven』で泣かされてしまいました。
アレンジし直されたあの曲は、チェンくんの声がとても映えるようにゆっくりとしたバラードに変えられていて、彼自身、ほんとうにこのメロディが好きで好きでたまらないように、音楽を慈しむように歌う。
歌い出しの「Hello, angel」ですでに、「ああ…ジョンデくん…」という乙女モードに突入させられてたんですが、2回目の「Hello, angel」で、やはり心臓がぎゅっとなって、「決壊」してしまいました。
キモくてすみません。でも、チェンペンの方ならきっとわかってくださいますよね?
やっぱ泣かされちゃうよね、しょうがないよね。
この曲で、このメロディで、チェンくんのこの歌声なんだもん。
4.【Kai】Graceful
5回目の公演ともなると、見にいく飛行機の中から、「この演目が楽しみ!」みたいなパートができてくるんですが(そうでもないか。どれもこれも楽しみだったな)、カイくんの「I See You」はそのなかでも、特に楽しみにしていました。
このひとのダンスは、空間や、私たちの認識の力をねじまげる。
実際にはとても遠くだったのに「ものすごく近くで踊っている」ように感じさせたり。
無論のこと、たくさんの観客のひとりとなって、私は舞台の上のカイを見ているだけなのに、「今、この瞬間、私と彼はふたりで対峙している」ように錯覚させたり。
(あ、そうか。チェンチェンの『Heaven』もそうだったんだ。チェンの歌声は、「彼と私」という「二人だけ」の関係性を、強烈に錯覚させるような魅力があるんです)。
はあ、格好いいですねえ。美しいですねえ。(ため息)
美しいというのは、ひとつの「力」だと思いました。
登場するとき、ステージに出てくる彼本人に先駆けて、コートを着た彼の後ろ姿がモニターに映し出されるわけですが、もうそのときから会場は「きゃあ♪」みたいな、悲鳴のような歓声に満ちていく。
そしてその、さざ波のようなオーディエンスの声に触発されて、私の期待感もどんどん高まっていきます。
今回の衣装は、「前ボタンを上から二つか三つくらいはずした白いシャツ」で、それもよかったし、ああ、あの前髪がこれまた……。
カイくんの前髪が、かなり伸びていて、それをうざったそうにいちいちかきあげるのだけど(他の場面では「ちょい、やりすぎちゃう?」と思ってしまった・苦笑。ごめんね)、このソロパートでは、あの長すぎの前髪が乱れる感じが、ほんとうに美しくて格好良くて、ため息が出ちゃいますよ。
いつも私は、彼のダンスから「強さ」「力」「躍動感」のような、生きている身体の持つ、生のままの魅力を感じるのだけれど。
今回の彼は、「力」よりも「優美さ」を感じました。
踊る彼はほんとうに美しいのだけれど、彼の身体が持っている「生のままの魅力」じゃなくて、彼がダンスという努力と技術によって精巧につくりあげた、洗練した美しさを。
(やばいなー。ほんとうに美しかったなー)
メインステージで踊る彼のことを、とても近くの席から見ることができて、強烈に幸運でした(神さま、ほんとうにありがとう)。
(アホみたいに長くて、ほんとうにすみません。でももうEXOくんが超絶好きすぎて止まらない感じ・苦笑。ここまでおつきあいくださって読んでくださった方、ほんとうにありがとうございます)
(2018.02.25)
(この記事は「コンサートレポ」13・「Chen」20・「Kai」⑥の記事です。)
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彼は風の歌を聴く【キモチのカケラ5】
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